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日記_#18_イヌをたくさん見た!

1.今日のごはん


⚫︎朝:卵かけごはん、メロン
 メロンは最後の一切れだった。冷蔵庫にあるな〜食べちゃお、と思って食べたところで、あれ、これ恋人と一緒に食べるやつじゃなかった……? と思い出し、うわー! そうじゃん! どうしよどうしよ! と思ってる間に全部食べてしまった。昼に帰ってきた恋人にスイマセン……と謝ると、「いや正直予想はしてたんだよね」と笑われた。すいません……。

⚫︎昼:カレー
 2種類買ってきて恋人と半分ずつ分けて食べた。神田カレーランキングで1位を取ったお店のものをレトルトにしたやつ。黒めのドロッとしたやつのほうがおいしかったのだけど、肝心の店名を覚えていない。おいしかったものって「おいしかった」という記憶だけを残して消え去るよな。潔い。人間とかもそうなのかも。めちゃめちゃ好きだったひとがいても、最後にはその人のことを忘れて、でも好きだった感情だけが残り続けるのかもしれない。

⚫︎夜:きのこのクリームパスタ
 恋人から「トマト系以外のパスタが食べたい気分」とのリクエストを受けて作った。レシピには生クリームを200ml加えるように書いてあったからなるほどねと思いスーパーで探したけれど、1パック100mlのもののカロリーが314kcalで、さ、さんびゃくじゅうよん!?と怯んで棚に戻してしまった。代わりに絹豆腐を潰したものを使った。あっさりした味になっておいしかった。粉チーズをモリモリにかけるとおいしさ倍増でした。

2.今日の日記:イヌをたくさん見た!


 今日はわりと書けることがある。仙台七夕まつりに行って前々から食べたかったシナモン山盛りチュロスを食べたし、恋人が昔北海道弾丸旅行の途中で金が尽き、冬の宗谷岬で一泊した話を聞いたし、家にある恋人が昔ロシアで買った缶詰の賞味期限が本当は2027年7月19日じゃなくて2019年7月27日なんじゃないかと気づいて戦慄したし、S-MALL(山形県鶴岡市にあるショッピングセンター。ピザハットもサーティーワンもある大都会)の話もした。どれもけっこうオモロだった。
 でもそれらを差し置いて書きたいことはイヌ。今日イヌ10ぴき見た!!!!! 新記録。私がイヌに出会えず困っていた様子は以下の日記からどうぞ。

 出会ったのは仙台七夕まつりだ。せっかく仙台にいるんだからさすがに行っとくかと思い、晩ごはんを食べた後に商店街に行く。普段から人が少ないわけじゃないけど、今日は横断歩道に交通整理の人がいたし、なによりドデカ・吹き流しがいっぱいあってきれいだった。
 小規模な人ごみをかき分けていると、一緒に歩いていた恋人が「ん……ん……!?」と私の手を強めに引く。これが我々がイヌを見つけた時の合図です。恋人の視線の先を見ると、トイプーが、いる!!! しかもカートに入っているいいご身分ドッグ!!!! かわいすぎ。茶色のトイプーは(にんげんはなんだか楽しそうですね、いぬはよくわかってないんですけれど、それでも楽しいですね……)とでも言いたげにニコ……としながらカートでガラガラ押されて行った。
 しばし恋人と「ええもん見たな……」「な……」と感慨に浸る。すると今度は私がン!?と恋人の手を引く。
 いいご身分・白チワがいる……!!
 祭りってすごい。人々が浮かれて楽しそうなのはもちろんのこと、どこからともなくイヌが湧く。いや、多分祭りに行く飼い主さんたちがせっかくだからイヌにも楽しさを味わわせてあげたいと思ってキャリーに乗せて連れてきてくれているのだろうけど。その優しさで、イヌだけでなく、イヌに飢えている人間も救っています。本当にありがとうございます。欲を言えば、普段何時ごろどこをお散歩されているんですか? 決して勝手に触れはしないので、遠くから見てほほえむことを……許してください……。
そのあとも、いいご身分・白トイプー、小脇に抱えられし黒ダックスとすれ違った。幸せすぎる。商店街も抜けて帰るか、満足だ、となったけれど、恋人が「あの公園を通って帰ろう」と出店がいっぱい出ている公園を指差す。ほなそうしよかとテクテク歩く。
 すると公園の出入り口付近でちょっとびっくりするくらい大きくてフワフワな白いイヌに出会った! 周りもざわついていて、間違いなくあの空間の中でのスターだった。イヌはスターであるにも関わらず素朴な笑みを絶やさずふたふたと歩き、白くまみたいな体を揺らしながらおっとりと公園を出て行った。
 呆然とする我々。「おるもんやな……」「な……」とボソボソ言いながら、出店を横目にポテポテ歩く。最近でもまだ金魚すくいはあることに対して驚きや若干の支配・征服欲が湧いたりとか、祭りの橙の灯りの中だと人のからだの線がやたら生々しく映えることとか、考えながら歩く。
 ほんで今度こそ帰るか……と人混みからちょっと外れた曲がり角を曲がると、そこで恋人がやたら強く手を引いてきた。え、なになになに、と思ってキョロキョロすると、左斜め前にいいご身分・コーギーがいた。
 コーギー、一番好きなイヌ。しかし普段まったく遭遇できないイヌ。だから私たちはいつもの会話で「コーギー製造工場」なるものの妄想を語り、「焼き加減は職人技で短めの足も作るのが難しい」とか「まだ工場がフランチャイズ化されてないから1匹1匹が貴重」とか言い合って、出会えないことの悲しさを紛らわせていた。
 そのコーギーが、目の前にいる。彼か彼女かはわからないが、とにかくその子は耳がピン!とした三角で、毛並みがふかふかで「よく焼き」の毛色、目は丸くて黒目がちで、白い毛の部分とのコントラストがくっきりしていてかわいい。飼い主さんの食べている焼きそばにしきりに興味を抱いていて、ニコニコしながらずっと目で追いかけていた。
 我々はそれをちょっと気持ち悪いかなくらいガン見しながら通り過ぎた。そんで通り過ぎた後、「ほんまにおるんやな……」「おったなあ……」と再び呆然とする。すごいぜ、祭りの効果。もう出店のあたりを歩いていた時に考えていたことなんてどうでもいい。イヌだ。思考のトレンドはイヌ。
 やっぱおるんやんか。みんな。ほんまはいつ散歩してるん? なあ、こっそり教えてえや。悪いことせんけんさ。教えてえな……←今これ。
 そしてそれから家に着くまでの道でも、リードが緑色にピカピカ光った黒い丸顔の豆柴とも出会えてすごかった。これから3ヶ月いかなるイヌにも出会えないフラグと言われても納得できるくらい、最高だった。

3.明日の占い


 ラッキーカラー:オリーブオイルの色
 ラッキーアイテム:犬の抜け毛(私の知り合いは「愛のかけら」と言っていました)
 一言:七夕まつりは明日まであるようです。

また明日!

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