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砂糖のガラス化



画像
アメがけされたいちご(フルーツ)飴
フォンダン

上の画像のようないちご飴のパリッとした

食感が特徴の「アメ衣」も

「フォンダン」も、どちらも同じシロップを

煮詰めて作られたものです。

元は同じシロップにも関わらず、

パリッとした「アメ衣」や

トロリとした「フォンダン」など様々な状態に

変化するのは、シロップを煮詰めた時の

「温度」が関係しています。


シロップを煮詰めて作られる

「フォンダン」「すり蜜」、およそ113〜115℃まで煮詰めた

シロップから作られていますが、

このシロップをさらに煮詰めていくと

どうなるでしょうか。


目次

  1. ◇シロップの温度上昇に伴う「ガラス化」

  2. ◇さらに煮詰めると...

  3. ○シロップの温度と状態変化

◇シロップの温度上昇に伴う
「ガラス化」

飽和状態のシロップを煮詰めて続け

140℃を超えて水分が数%になると

「溶けたガラス」のような状態になります。

これを冷やすことで

パリンと割れる脆いアメになります。

上記のいちご飴のようなアメはここで

出来上がるわけです。


この固まった見た目は砂糖の「結晶化」に

類似していますが、実は中身の構造は

全く異なるものです。

結晶化したショ糖の分子構造は規則的なものに

対し、アメのショ糖の分子構造はバラバラの

状態で固まっています。

この状態を、「ガラス状態」と呼びます。


◇さらに煮詰めると...

140℃を超え、180℃前後まで加熱したシロップは

「カラメル」という褐色の物体に変わります。

独特な香りや風味をもつため

様々なお菓子で用いられています。


○シロップの温度と状態変化


※bitesjapansquadの投稿 : Ironman_fe

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