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脆弱系魔術 ✑ その理論と実践

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2017年5月の記事一覧

脆弱系魔術 ~その理論と実践「第二話:森林性出現憑依型のケース」セクション2

脆弱系魔術 ~その理論と実践「第二話:森林性出現憑依型のケース」セクション2

「続きまして、ご報告があります。ある交易路にて魔物が出現した可能性で調査依頼が入っており、すでに上層部より木霊使いが派遣されたとのことで、その後の統制をお願いされています」
通信係が事件についての資料を召喚士に手渡した。
「護符の力で執着していたものを忘れられるか、私の過去もほんの少し忘れさせてもらいたいものだね」
召喚士はボソリと呟いたが、通信係の耳には届いていなかった。
「今、何か言いましたか

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脆弱系魔術 ~その理論と実践「第二話:森林性出現憑依型のケース」セクション1

脆弱系魔術 ~その理論と実践「第二話:森林性出現憑依型のケース」セクション1

護符使いが席を外してお面を付けると、誰かが一時の宿場に入ってきた気配を感じる。背中越しに弟子と依頼主が入ってきた1人と会話を始める。
依頼主の知り合いなのだろう。少し揉めているようだ。
「繋がりました。ご報告をどうぞ」
お面の視覚が中央機関のロビーを映し出す。そこには鏡に映された私がいる。
私ではない、このお面を付けているのは別の人間だ。
この感覚はどうもなれない。まるでそこに居る自分のコピーに対

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