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送れなかった子供たちへの手紙

夏休みももうすぐ終わります。
2年前の夏、家を出て1か月ほどホテル暮らしをしました。
昨年の夏は既に完全別居していました。そして今年の夏も…
3年前の夏はコロナ禍のなかでも息子の自由研究の手伝いをするなど、楽しく過ごしていたことを覚えています。息子が近所の川の源流を探りたい!と言い、それを自由研究のテーマにして数日間かけて源流を辿りました。都内を流れる川でしたが、色んな場所を通っていて、「上流端」の看板のあるところまで辿り着いたものの、さらに源流を探して、最終的にある小学校に辿り着きました。小学校に電話して事情を説明したら、たまたま出勤していた校長先生が出迎えてくれて、小学校の構内にある湧き水の池を案内してくれました。そして「この小さな池が○○○川の源流です」と教えてくれて、歴史、経緯など詳細な説明を聞いて、親子ともに感動したのを覚えています。息子の記憶の中にもきっと残り続けるのではないかなと思っています。

今年の夏休みが始まる前、子供たちに手紙、お小遣い、書籍を送ろうと思っていました。でも、夫婦双方の代理人を通して調停などの動きも出始めたこともあり、「送るのは止めたほうが良い」との助言を頂き、送りませんでした。子供たちからは1年半以上も音沙汰がなく、もはや一方的ではありますが、それでも手紙は父子間の唯一の繋がりでもあります。送るのを止めたとき、このまま繋がりが断たれてしまうのでは…と怖くなりましたが、今は仕方ないと自分に言い聞かせています。

私からの年賀状や贈り物も子供たちにとって刺激になり、症状が悪くなる…というのが妻の主張です。ですでの、これまでも手紙は当たり障りのない内容ばかりです。もっと書きたいこと、伝えたいことは多々ありますが、そこは刺激を与えないように意識しています。それでも気持ちを込めた手書きの手紙を送りたかったな…という思いは残ります。メッセージカードも購入して、書籍も決めていたので残念です。そこで、送ろうと思っていた手紙をnoteに記しておこうと思います。この記事を子供たちが目にすることはないと思いますが、本当に送るつもりだったんだよ…というメッセージと、私自身の今の気持ちの備忘の意味も込めて。

‐‐‐‐‐‐息子への手紙‐‐‐‐‐‐
〇〇へ
1学期が終わって夏休みに入った頃と思います。
中学は制服を着たり、科目ごとに先生が変わるなど、小学校の頃とだいぶ違うけど慣れましたか?
野球部に入部したと聞きました。大変かもしれないけど、思い切り走って、ボールを投げて、打って…野球を存分に楽しんでください。
8月に甲子園も始まるので、高校野球も楽しみだね。
お小遣いと本を送ります。
本は「5分後に意外な結末」、「あと少し、もう少し」という2冊です。
気が向いたときに読んでくれれば…というモノなので、無理して読まなくても大丈夫。お小遣いは貯金するも良し、好きなモノを買うも良し、自由に使ってください。
暑い日が続くので熱中症などに気を付けて過ごしてください。

‐‐‐‐‐‐娘への手紙‐‐‐‐‐‐
〇〇へ
1学期が終わったね。
クラス替えもあったと思うけど、新しいクラスには慣れたかな?
おこづかいと本を送ります。
本は「なぜ?どうして?科学のお話5年生」、「そして五人がいなくなる」という2冊です。
気が向いたときに読んでくれれば…というモノなので、無理して読まなくても大丈夫。おこづかいは貯金したり、好きなモノを買ったり、自由に使ってください。
暑い日が続くので熱中症などに気を付けて過ごしてください。

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