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メンタルクリニック

一昨年に別居した後、食欲もなくなり眠れなくなりました。
当初は以前かかりつけの内科で処方されて残っていた安定剤を飲んで凌いでいましたが、遅かれ早かれダウンすることは自分でも察していました。そうしたなか、友人の強い勧めでメンタルクリニックに行くことにしました…偏見ではないのですが、メンタルクリニックには何となく抵抗がありました。行ったら負け…みたいな感覚を無意識のうちに持っていました。以前一度行ったことがあり、高圧的な医師の言動に二度と行きたくないという思いも持っていました。

でも背に腹は代えられません。いざ行こうとしたときに、どこの病院に行けばよいか分からず、とりあえずネットで調べてみたところ…出てくる出てくる…たくさんのメンタルクリック、たくさんの心療内科があることを知りました。良い悪いの判断もできませんので、口コミ、交通の便などで決めました。

私が選んだメンタルクリックの医師はおじいちゃんとまではいきませんが、60前後の穏やかな人です。初診時は1時間近く時間を取ってくれて、私の抱えている問題、気持ち、症状など細かく聞いてくれました。そのうえで、薬の依存症にならないように上手くやっていこうと仰ってくれて、漢方薬、睡眠薬、それと頓服として安定剤を処方されました。特に安定剤については、私が飲んでいた安定剤ではなく、依存症になりにくいものに変えてくれました。そのうえで、月1回の診察、次回以降は10分程度の診察時間で症状を確認して薬を決める…という説明を受けました。

そこから1年以上通院しています。
薬は変わっていません。効果は実感しています。食べられるようになり、眠れるようになりました。医師との相性も良いと感じています。時間あるときなどは世間話しや近況など細かく聞いてくれて、励ましてくれたりします。一方で、メンタルクリニックの診察、薬の服用だけでは、なかなか完治は難しいのではないかな…とも思います。私の場合は別居による孤独感、喪失感、無力感などの適応障害という診断がされています。食欲不振、不眠などの目に見える「症状」に対して薬は著効してくれます。でも、孤独感、喪失感、無力感などの「感情」、そして別居に至った原因である私自身の内面の問題などは当然ながら薬では対処できないと思います。それらは自分自身としっかり向き合い、現実を受け入れていくなかで徐々に癒され、そして前向きな気持ちを持つこと、自分が変わりたい或いはこのままで良いんだ等の気付きを得ながら、少しずつ少しずつ自信をつけていくことで改善していくものだと思います。そうは言っても心身がどん底ではスタートラインに立つこともできなければ、日常生活もままなりません。ですので、まずは薬の力を頼りつつ、日常生活が送れるようになることを優先する必要があるのだろうと思います。

私は通院のほかに別のところでカウンセリングも受けています。
今も月1回ペースで受けています。カウンセリングについては別の機会で詳しく書こうと思いますが、これがまた自分の内面と向き合わざるを得ない機会となり、自分の抱えている闇と対峙する機会になります。

医師による診察と薬の服用で症状を改善する。そして臨床心理士によるカウンセリングで自分の内面と向き合い、自身の感情や考え方の癖に気付く…これが両輪となって、少しずつ改善の方向に進むように思います。特にメンタルの問題の場合、既に症状が出ているときは、薬、カウンセリングのどちらか一方だでは本当の意味での完治にはならないと思います。結局、私も完治はできていません。それでも症状も悪化することなく、日常生活を送り、仕事も一応バリバリこなし、新たなチャレンジなどもできるようになっています。薬も使いようだと思います。依存しない限りは大丈夫かなと思っています。当分は通院、薬の服用は続くと思いますが、上手く共存しながら前に進んで行こうと思っています。

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