見出し画像

特撮・日和/「K」が「J」だった頃(改訂版)


 企画時のタイトルは『ロボット刑事K2』だったそうです。
 この「K2」なんですが「ケイツー」と読むのでしょうか…。
 「ケイジ」とも読むことができますが、それだと『ロボット刑事ケイジ』になってしまい語呂が悪いですね。

 内容もわたし達が知る『ロボット刑事』とは、かなり違っていたようです。
 先ず、ハザマ博士なる人物がおり、彼が製作したのが「ロボット刑事K2(ケイ)」。
「K2」には身長30メートルの巨大ロボットのパートナー「ロボットK3(ファザー)」がおりまして、そのパートナーロボの額部にある十字架から「K2」が乗り込み「ファザー」を操縦するという巨大ロボットものだったようです。

 1973年4月に『ロボット刑事』は放映開始予定であったため、半年ほど前の1972年10月に漫画連載が開始された『マジンガーZ』の影響を受けていた可能性は否めないと思われます。

 しかし、そこから主役名が「J(ジョー)」に変更されます。
 この時点で「ファザー」の存在がどうなったのか…たぶん「マザー」に置き換えられたのだと思います。

 雑誌媒体へ向けた宣伝用の参考写真があり、「J(ジョー)」だった頃の貴重な資料となっています。

ベルトのバックル部分が、
「十字の輝きを放つ『J』のデザイン」です。


 この後、最終的に『ロボット刑事』のタイトルとなり、主人公の名前も「K(ケイ)」に落ち着いたようです。

 ベルトのバックル部分も、
『K』のデザインに変更されています。

 Kの愛車の名が「ジョーカー」と呼ばれるのは「J」だった頃の名残りだと言われています。


 『ロボット刑事』ってリメイクされないですよね。
 『キカイダー』はリブート(残念な内容でしたが(><)…)され、オリジナルアニメーションも製作されました。

 『ロボット刑事』は何故リメイクされないのでしょう…。
 テーマ性もあり、題材も良く、ドラマ性もあると思うのです。

 宵闇の街頭に突如現れるハンチングにトレンチコート姿。
 優しく輝くその両の眼(電子アイ)が、怒りに赤く染まる時、鋼の軀を顕にした「K」のシルエットが浮かび上がる…。

 現代に蘇る「K」の物語…、観てみたいと思うのはわたしだけでしょうか。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

527,285件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?