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大人並みに話しかける

むしろ、腹の中にいた時はそれなりだったけれども、赤ちゃんに対し、大人並みに話しかける、ということは出来てない。

野口先生は赤ちゃんに対しても、大人並みに話しかけてから、行動していたという。

目の前に、小さい、言葉が正確にわからない人がいて、手がかかるという状況だと、いちいち大人にするように、言葉で説明してから、行動に移すということは、非常に難しい。

やってみればわかる。寝不足で、疲労が積み重なっていれば、それはかんたんなことではない。

子供が産まれてからわかったことだけど、本来、子供とは夫婦二人だけで育てるようには出来ていない。
もう少し大きい単位の家族で育てるものだと思う。
理屈はいらない。
そう出来ていることは、自分で育ててみれば実感できる。

伝統的な家族形態を破壊し、忙殺される核家族のその間隙に、隙を突いて、さまざまなものやことやが入り込んでくる。
それは強制ではないが、他に選択の余地は無い、というあり方で、強制される。

一番必要なのは時間だが、時間を金で買う、という発想に至ると、すべてそこで手詰まりとなる。
そもそも、国際金融資本によって、時間と言葉の意味が一元的に管理されているので、さらに逃げ場が無くなる。

こういうことをぶつくさ子供に、独り言のように話していると、妻に怒られるわけだが、私がしたいのは、息子を大人並みに扱うということだから……。
(2019年8月15日執筆)

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