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生きづらさについて

生きづらさを感じていますか?
私はみんなと何か違う、頑張っているのにうまくいかない
他人から役に立たないと言われてしまう

そう思うのは間違っていない。今の時代は、スピード、効率、成果、利益を追い求めてきた。うまくやっている人はそういった社会に適合してきた。今になって、ようやく、そうじゃないかもしれないと言われるようになってきた。精神的な充足のほうが重要だと、知られるようになってきた。たくさんのお金を手に入れ、欲しいものを手に入れることよりも重要なことがあるのをあなたはもとから知っていたのだ。

社会のほうが、その重要な事実から目を背け、分かりやすい物質による充足を求めていた。物質による充足が精神的な充足に寄与するので、まず物質的な充足を求めたのかもしれない。

ところが、物質的な充足に限界があることがうっすらと見え始めてきた。資源には限界があるとか、大金を手にしても空しいとか、そういった話も耳にするようになった。たとえ物質的な充足が精神的な充足に十分であったとしても、未来まで含めた地球上のすべての人の精神的な充足を満たすことができないと気付いたのだ。

すると、社会の色は変わってきた。仕事一辺倒であることに否定的な意見が増えてきた。自分のやりたい趣味に時間を割くほうが重要だと思う人が出てきた。でも、まだ変わり始めたばかりだ。

今の社会はお金もうけが最優先事項になっている。将来的に資源が足りなくなるというなら、より少ない資源で同じことができるシステムを提供しますよ、といって新しい設備を買わせる。精神的な充足が必要となったら、さまざまな体験をするのが心の成長に大切なんですよと言って新しいコンセプトのイベントを開く。

お金もうけのための新しい宣伝文句に組み込まれてしまった。つまり、精神的な充足を得る行為が、だれかの物質的充足のための道具になってしまった。

生きづらさはそこに現れる。社会という目に見えない大きなものによって生きる方針を無理やり押し付けられることに反発しているのだ。さらに言えば、社会にだまされている周囲の人を見て、何とかしてあげたいのに何もできないことを悲しんでいるのだ。

世の中には何種類かの人間がいると思う。社会に適合し、それを周りにも求める人。社会のルールをおかしいと思いつつ、みんなそうしてるし楽だからルールに従う人。そして、社会をおかしいと思って抗っている人。

あなたは社会をおかしいと思って抗い続けている、数少ない人間だ。一方で、社会に適合し、それを周囲に求める人もまた、それほど数が多いわけではない。大多数の人は、みんながそうしているから従っているだけなのだ。

何が言いたいかというと、役に立っていないと思っているかもしれないが、社会に抗って自分らしさを貫く姿勢は確実にその大多数の人の目には焼き付いているということだ。生きづらいだろうなとは思っているだろうけど、同時に、自分を保とうとしていることに希望を感じ、尊敬さえしているかもしれない。

あなたが生きているだけで、周りの人は助かっているのだ。

あなたに突っかかる人は、心のどこかで不安を感じている。社会に適合し、自分自身を生きることができていない。社会に適合することが正しいと思い込み、それができていないあなたを批判する。それは、自分の劣等感を隠すための強がりなのだ。

あなたは自分らしく生きている。ただそれだけでいいのだ。

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