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「痛みの後払い装置」の開発を急いでくれ。

今日は一日頭痛に悩まされた。朝から何やら後頭部がズキズキ痛み、起き上がるのも億劫なくらいだった。今は禁酒期間中なので、勿論前夜に飲んだりはしていない。でも二日酔いみたいな頭痛だった。

タイミング的には最悪だった。なぜなら今日は採用面接が2件入っていたからだ。しかも1件はかなり志望度が高い企業。なんて日だ。救いがあるとすれば、今日は両方ともオンライン面接だったので、外出しなくて良かったことだ。

こういう状況になるといつも、「なんで今?」と思う。そしてこうも思う。「痛みの後払いできないか」と。つまり、今のこの頭痛の痛みを将来のいつかに引き伸ばし、今を健康体に戻してもらうのだ。ゾゾタウンやペイディだって後払いサービスを始めているのだから、体の痛みも後払いさせて欲しい。なんなら痛みの利子を付けて貰っても構わない。

この「痛みの後払い」はかなり有用なはずだ。例えば、朝の通勤時に絶対襲ってくる便意。あれも「なんで今!?」と思わずにはいられない。大殿筋を引き絞りながら、脂汗を滴らせる。呼吸が荒くなる。降車駅を待ちわびる。途中下車の誘惑。迫る出勤時間。痛む腹部。何度体験しても、これを最後にして欲しいと願う。そして目的の駅にたどり着くも、便所には列。同じ様に脂汗を滲ませたサラリーマンが並んでいる。皆排便を今か今かと待ちわびる。
この状況の時、かなり小便器が憎たらしく見えるのは私だけだろうか。もっともらしくこちらに口を開けている。しかし、あれは小便専用だ。一種類の用しか足せない。対して大便器は2種類もの用を足すことが出来る。確かに小便器は簡易的で楽ではあるが、それだったら最初から全部大便器でよくないだろうか。昨今、LGBT的な折から男子トイレも全て個室になっている施設などもあるらしいが、良い流れだと思う。特に駅はそうして欲しい。痛切に。

(あと公共施設の個室便所には制限時間を設けるべきだ。一人で何分も居座るやつがあるか!力むにしても時間がかかり過ぎだろう。もっと早く済ませようとは思わないのか。さっきまで列であんなに「早く出てくれないかな」と焦っていたのに、いざ自分の番が回ってくると安心仕切ってゆっくりする。これはいけない。確かに1度の便意で、それが2,3分割で出ることはよくある。出し切りたい気持ちはわかる。しかし全部を一気に出し切ろうとすると時間がかかる。年を食うと特に。それは自宅や会社でやってくれ。第一陣の一番槍が出陣し少し落ち着いたならば、もう個室から出てくれないか。貴方が個室から出るのを待つ、たくさんの一番槍が、朝の駅の便所には並んでいる。)

誰かこの「痛みを先送り」する装置作ってくれないか。多分というか必ず買う。これがあれば一日に痛みをまとめることが出来、スケジュールも組みやすくなるだろう。「痛日(つうじつ)」有給とかも生まれるかもしれない。会社であれば、そうすることで社員も生産性の高い仕事が出来るようになるだろう。女性にも嬉しい。でも星新一にこんな話ありそうかも。

なんてことを考えているといつの間にか寝ており、起きたら頭痛がかなりマシになっていた。やはり空想は良い薬である。ちなみに面接2つもそれなりに上手く話せた思う。集中すると頭痛のことは二の次であった。緊張もまた良い薬である。


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