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バイデン次期政権のコロナ対策が前途多難なワケ ロックダウン以外の「プランB」がないリベラルエリートの無策

JBpressに寄稿しました。

米国は感染者総数1660万人、死者総数30万人と世界ワースト1位、毎日の新規感染は約20万人、日ごとの死者は平均でおよそ2000人、人口100万人当たりの死者数は911人で世界第11位の惨状です。状況の悪化が続く中、「ワクチン接種開始でトンネルの先に明かりが見えた」(バイデン次期大統領)ことは、米国民の多くに希望を持たせました。

しかし、次期政権のコロナ対策を一言でまとめるなら、「検査数増加と徹底追跡による抑え込み」であり、感染者増には基本的にロックダウンで対処するという、3月の感染爆発以来、代り映えのしない主張を踏襲しているのが特徴です。現在、国民の大反発を喰らっている西欧諸国のリベラルエリートたちの、効果の薄い政策と通底するものがあります。

西欧諸国でロックダウン2.0が期待通りの成果を挙げられない中、ニューヨーク州やカリフォルニア州で再び実施される都市封鎖が劇的に効く望みは低いでしょう。そうなれば、バイデン次期政権の唯一の頼みの綱は、トランプ大統領が通常の治験期間を短縮させてまで開発させたワクチンが効果を発揮することになります。

しかし、そのワクチンが曲者で、前途は多難です。トランプ政権の無策を批判し、効果のあるコロナ対策があると大見得を切った民主党に、これらの難問に対する十分な想定や対処計画「プランB」があるのでしょうか。そのような報道がほとんど見られないことから、答えはおそらく「ノー」であり、ワクチンが失敗すれば、「自然鎮火」まで、人々の生活や国の経済を破壊するロックダウンという手段に訴え続けるしか方法がなくなる可能性が高いでしょう。

現状をまとめた連載3回の第1回です。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63290?page=3

この記事についたヤフコメです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/402518e3faf362c10f38cf3636f3dfa10f99c20e/comments


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