【ゲーム思い出話】ファイナルファンタジーX

 乙楽です。
 今回は私が過去にプレイしたゲームの思い出や、お勧めポイント等を話していこうかなと思います。採り上げる基準は
「記憶を消してもう一度プレイしたい」
に該当するかどうかです。
 ゲーム関連では過去にnoteで「龍が如く」シリーズのレビューを投稿していますが、それとは少し異なるテイストになります。具体的には、当時の時代背景や個人的な思い入れ中心、完全なネタバレ御免でいきます。未プレイの人は一旦読むのをやめるか、覚悟を持って読み進めてください。
 思い出話、最初のゲームは不朽の名作「ファイナルファンタジーX(10)」です。

1.概要と期待感
 2001年に発売された、PlayStation2対応のゲームです。書いていて、もう23年前なのかと背筋が薄ら寒くなったのは内緒です。
 現在はリマスター版やHD版が現行の各種ゲームハードでプレイできます。
 当時、テレビCMで流れたキャッチフレーズ「世界で一番ピュアなキス」があまりにもインパクトあり過ぎて、一瞬買い控えを考えたほどでした。正直なところ、FFに生々しい恋愛描写は必要ないだろうと考えていたからです。
 しかし、それを差し引いてもFFの新作は魅力的な要素満載でした。主なところでは
①DVD-ROM
②破格のグラフィックス
③キャラクターボイス採用
です。
 ①はCDROM入替えの手間が無くなる。②はCMで観たCGムービーがヤバいほど。③はキャラクターが喋るという贅沢さ。期待を裏切らないことで有名(当時)なスクウェアが、どこまでやってくれるのか期待しまくっていました。

2.あらすじ
 大人気スポーツ「ブリッツボール」の若手選手である主人公は、試合中に正体不明の物体に街を壊され、見ず知らずの場所に飛ばされてしまう。
 その世界は「シン」という魔物の恐怖に人類が支配された絶望の世界で、自分の住む街は千年前に滅びたと知らされる。
 元の世界への帰還を望む主人公の前に現れた少女、ユウナ。「シン」と戦う召喚士を目指す彼女の旅に同行するうちに、彼の心境は徐々に変化をみせていくのだった…。

3.初回プレイ終了後の感想
 言葉もねぇ。
 これを超えるゲームは今後出てくるのだろうか。
 本気でそう心配するほどでした。
 流麗なグラフィック、軽快に喋り、動き回るキャラクター、ファンタジーながらどこかリアルで恐ろしい世界観、計算され尽くしたシナリオ…。それまでにプレイしたゲームを全て統合してしまった、と思うくらいに完成度、満足度の高いゲームでした。
 意表を突くオープニングから、完全にプレイヤーを没入させてしまう掴み。プレイするごとに明らかになる真相の連続と、涙無しにはいられないドラマなど、エンディング後に言いたいことは山ほどありましたが、最も衝撃を受けたのは、全ての伏線がつながる「ある瞬間」です。
 プレイ途中に予想した何となくの展開が、ある瞬間に180度反転したと気付いたとき、本当に絶句しました。そしてその瞬間、主人公のキャラクターは完全にプレイヤーと同化したと実感しました。
 当時流行していたブログに、私はこう記したことを覚えています。
 「記憶を消して最初からプレイしたい」と。

4.20年を経て思うこと
 やはり、単体でこの作品を超えるゲームはそうそう巡り会えないな、というのが一番思うことです。センセーショナル過ぎたし、物語の完成度が非常に高かった。
 現在はHDリマスター版が出回っていますが、先日にこの記事のためにオリジナル版のムービーを見返したところ、現在のCGと遜色ないレベルで流麗だったことにも驚きました。もちろん、今から見れば随所に稚拙な部分も見受けられますが、20年以上前のゲームなんだから当然です。
 何より嬉しいことは、このゲームが決して埋もれることなく、現在でも様々な方がプレイし、さらに実況動画で配信されている点です。若干、不思議なネットミームにもなりましたが…。それを差し引いても、これだけ語り継がれる作品も珍しいと思います。
 実はこの作品、ある種社運のかかったものであったことを後年に知りました。前年に封切りされた映画の大失敗で、スクウェアは倒産してもおかしくなかったそうです。
 「最後かもしれないだろ?」
 この有名なセリフ、当時のスタッフにしてみたらシャレにならなかったのかもしれません。

 また、ゲームを彩る音楽も素晴らしいものでした。それはオープニングからのBGMの流れが証明しています。
 物悲しいピアノソロから一転してテクノポップ、圧巻のムービーに迫力負けしないデスボイスバリバリのハードロック…。こんな贅沢な流れをわずか10分足らずで使い切るなんて勿体なさすぎます!
(註:ここから熱くマニアックに語り過ぎたので、二千字ほどカットしました。後日体裁を整え、別で投稿する予定です)

 上手くまとめたかったのですが、書いていくほどに言いたいことが山ほど出てきてしまっています。なので今回はここで一度筆を置き、改めてテーマごとに思いを綴っていく予定です。
 続編への思いや、まさかの歌舞伎化、音楽についての語りなど、しばらく続きますので、よろしかったらお楽しみにしておいてください。

 それでは今回はこの辺で。

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