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11月12日、シベリウスの豊かなサウンドが洪水のように押し寄せてくる!ロウヴァリによる3番と5番、楽しんだ!

注目のフィンランドの次世代マエストロ、サントゥ・マティアス・ロウヴァリ率いる、イェーテボリ響による、シベリウスの交響曲のシリーズ、第3弾、3番と5番の交響曲。

ロウヴァリ+イェーテボリ響のシベリウスの交響曲のシリーズ、最新盤、待ってました!という第三弾は、第一弾(1番)の衝撃を再び味わうようなフレッシュさを放ち... 第二弾(2番)から1年の間(嗚呼、コロナ禍... )を置き、改めてシベリウスを、いや、音楽そのものを見つめ直すのか、ロウヴァリ+イェーテボリ響... ただシベリウスの交響曲を演奏するのではない、某かの感慨に包まれるのが印象的... でもって、再始動という新鮮さも!

その新鮮さを存分に味わったのが、3番!人気作、2番の後で、影薄め?何となくぼんやりとしたイメージを持っていたのだけれど、そこにある息衝く音楽に驚いた!ドヴォルザークを思い起こさせる躍動感... より国民楽派的な性格が感じられ、どこか人懐っこく、鮮やかで、パワフルで、こんなにも魅力的な音楽だった?と、何だか狐に抓まれたような気分...

からの、5番。北欧の大自然の鮮烈さ、存分に味わうような音楽だけれど、その大自然が、もう、圧倒的な情報量で迫ってくる!いや、大自然ばかりじゃなくて、そこに住まう人々の様々な表情まで克明に捉えられるような... 壮大かつ豊かな表情で織り成される5番に、初めて聴くような感覚が生まれる!そうそう、これこれ、ロウヴァリのマジック!

で、交響曲の後に、交響詩「ポホヨラの娘」が取り上げられるのだけれど、ますます息衝いていて、凄い!物語があると、より雄弁になる?ロウヴァリ... イェーテボリ響もしっかりと鳴らし、シャープさとともにエモさも聴かせ、ドラマがうねり出す!で、この交響詩、こんなにもおもしろかった?!いや、楽しんだ!


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