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9月28日、ベザイデンホウト×エラス・カサド×フライブルク・バロック管、力強い演奏!理屈抜きに引き込まれた!

ピリオド系ピアニスト、クリスティアン・ベザイデンホウトが、パブロ・エラス・カサドの指揮、フライブルク・バロック管の伴奏で、ベートーヴェンの1番と3番のピアノ協奏曲を弾く。

1824年製、コンラート・グラーフのピアノ(レプリカ)を用い、モダンも、ピリオドも、ドンと来いなマエストロ、エラス・カサド、ドイツのバリバリのピリオド・オーケストラ、フライブルク・バロック管とともに展開されてきた、ベザイデンホウトのベートーヴェン・イヤーのためのベートーヴェンのピアノ協奏曲のシリーズ... Vol.1、2番と5番で始まり、Vol.2、4番(+2つの序曲... )と来ての、完結編、Vol.3、1番と3番...

いや、完結編だから?第一印象は、とにかく、熱い!エラス・カサドらしい勢いに、フライブルク・バロック管ならではのテンション!それら、見事、ポジティブにまとめられ、そこから溢れ出すパワフルな波に、ベザイデンホウトが心置きなく乗ってゆく... で、ベザイデンホウトの見事なタッチが、パワフルな中に、鮮やかさと煌めきを生む。

で、まずは3番から... ベートーヴェンがその個性を開花させる前夜、1800年に書かれた3番のピアノ協奏曲。いや、ベザイデンホウト×エラス・カサド×フライブルク・バロック管で聴けば、すでに個性は花開いているように聴こえてしまう?いや、すでにイケイケのベートーヴェンに、グイグイ引き込まれた!てか、3番、こうも魅力的だった?

からの1番。シリーズの最後に1番... ベートーヴェンが帝都、ウィーンへとやって来て、未だ修行中だった1795年に書かれた1番のピアノ協奏曲。が、ベザイデンホウトらの手に掛かると、思いの外、堂々と響き出し、充実感が半端無い。てか、ベートーヴェンって、修行中からすでに"ベートーヴェン"だったんだなと、感服。

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