2月19日、ブッファの気のいい兄さん担当、バリトンによるナンバーは、ロッシーニの喜劇面をますます輝かせる!
フランス、注目のバリトン、フロリアン・センペイが、マルク・ミンコフスキの指揮、ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団の演奏で歌う、ロッシーニのアリア集、"FIGARO? SÌ!"。フランス勢によるロッシーニ!
ALPHA/ALPHA791
ラララレッラ!ってな感じで、『セヴィーリャの理髪師』の看板とも言えるカヴァティーナ「私は町の何でも屋」で勢いよく始まる、"FIGARO? SÌ!"。その『セヴィーリャの理髪師』に、『絹のはしご』、『チェネレントラ』、『アルジェのイタリア女』、『なりゆき泥棒』、『オリー伯爵』と、ロッシーニの喜劇系のオペラから、アリアのみならず、二重唱に、合唱曲など、ヴァラエティに富むナンバーで、盛りだくさんに織り成す!
いや、楽しいロッシーニの楽しいところばかりを集めれば、もうね、理屈抜きです。実はセリアの作曲家だったロッシーニだけれど、ロッシーニの喜劇面は、やっぱ、面目躍如!で、ブッファの気のいい兄さん担当、バリトンによるナンバーは、ロッシーニの喜劇面をますます輝かせる!そして、ロッシーニの笑いの作り方、その精緻さをしっかりと見せてくれるなと... てか、ロッシーニの作曲家としての腕に、今さらながら、感服。
で、センペイのバリトンが見事!鮮やかにアジリタを繰り出して、ひょうきんな表情を振り撒くけれど、その声からは常に落ち着きが感じられ、しっかりとロッシーニのスコアを捉える手堅さ... からの、絶妙な笑い!そこに、豪華、デエ(メッゾ・ソプラノ)らが加わり、それぞれのシーンを盛り上げる!で、ミンコフスキが指揮するボルドー・アキテーヌ国立管の、チャキチャキの演奏!間違いない...
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?