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12月4日、正攻法のロマン主義の輝き!もはや、正義!魅了されます、歌のレーヴェの交響曲!

ジモン・ガウデンツ率いる、ドイツ、イェナ・フィルの演奏で、シューベルトのひとつ年上、もうひとりの歌曲王とも言える、ドイツ・ロマン主義、前半を生きた作曲家、レーヴェの、歌曲でなく交響曲。

カール・レーヴェ(1796-1869)。
ドイツ中部の小さな町、レーベユーンで生れたレーヴェ... 町のカントルだった父の下、音楽を学び始め、1807年、ケーテンの聖歌隊に加わると、その美声は評判を呼び、やがて、ヴェストファーレン王(ナポレオンの弟... )の耳にも届くと、王国の奨学金を得て、1809年からハレで学ぶことに... そこでしっかりと研鑽を積んだ後、1820年、シュテッティーン(現在はポーランド領、シュチェチン... )のヤコビ教会のオルガニストとなり、以後、この街を拠点に活動... 作曲家として、多くの歌曲を生み出し、17ものオラトリオを書く一方、声楽家としても活躍、ヨーロッパ各地を巡った。

というレーヴェの"交響曲"というのが興味深い!で、1835年に作曲されたと考えられるニ短調と、1834年に完成されたホ短調、2つの交響曲が取り上げられるのだけれど、いや、真っ直ぐにロマン派らしい交響曲を響かせて、魅了されます!雄弁で、瑞々しく、キャッチー!歌モノじゃなくても、全然イケるレーヴェなのです。いや、これは、最高です。

とにかく、ロマン派としての分かり易さが半端無い!ヒロイックなテーマに、ちょっと影を帯びて、ガンガン前進してゆく推進力!カウンター・カルチャーであったロマン主義の中二感、素直に表現しての輝き!アガる!下手に"交響曲"だと構えない(が、ちゃんと交響曲してる!)ところ、レーヴェの魅力... 歌のレーヴェだからこその交響曲なのかも...

そんなレーヴェの交響曲を聴かせてくれた、ガウデンツ+イェナ・フィル!ドイツのローカルなオーケストラだけれど、侮れない... 明朗なサウンドで、ピリオド寄り?な軽快さを見せて、レーヴェの真っ直ぐさ、存分に響かせます!いや、真っ直ぐなロマン主義、たまらんっす。てか、もっと演奏されるべきだよ、これ!

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