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さぶすクラシック日誌。2023年版!

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毎日、1タイトル、スポティファイでクラシックの新譜を聴いてみた。
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2023年5月の記事一覧

4月4日、バッハ、構築の極みと、ウェーベルン、抽象の極みが織り成す、絶対音楽の庭...

ピリオドに軸足を置きながら、大胆に時代を飛び越えてゆくヴァイオリニスト、ロドルフォ・リヒターと、彼が率いるリヒター・アンサンブルの演奏で、バッハの『フーガの技法』と、ウェーベルンによる弦楽四重奏のための3作品... 絶対音楽の両極を並べる大胆な組み合わせ! passacaille/PAS1129 対位法の大家、バッハ(1685-1750)の集大成、『フーガの技法』に、12音技法を極めたウェーベルン(1883-1945)の弦楽四重奏のための作品、5つの断章(1909)、6つの

4月3日、フランドル楽派の大家にしてヴェネツィア楽派の端緒、ヴィラールトの興味深さ... その興味深さを強調する受難曲からの復活祭モテット!

トレ・トム・デニス(テノール)が率いる、ウィーン拠点の古楽ヴォーカル・アンサンブル、ディオニュソス・ナウ!が、ヴィラールトを歌うシリーズ、完結編、ヨハネ受難曲など... "ADRIANO 4"。 Evil Penguin/EPRC0054 生粋のフランドル人にして、フランドル楽派の大家、アドリアン・ヴィラールト(ca.1490-1562)... なわけだけれど、この人を特徴付けるのが、フランドル楽派が打ち立てたルネサンス・ポリフォニーから次なる一歩を踏み出したこと... 1

4月2日、没後400年、バードの、儚げで、やさしいミサに、400年を経て、今、心休まる思い...

イギリスの古楽ヴォーカル・アンサンブル、スティレ・アンティコが、ルネサンスの大家をフィーチャーする、"The Golden Renaissance"のシリーズ、第2弾、没後400年、ウィリアム・バード。 DECCA/4853951 ウィリアム・バード(1543-1623)。 イギリスが世界屈指の強国として第一歩を踏み出す頃、エリザベス1世(在位 : 1558-1603)の時代、女王の庇護下、王室チャペルで活躍し、イギリス・ルネサンスの黄金期を担った、バード。一方で、ローマ教