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【人生相談 駆け込み寺】第3回「ポテチ好き上司を改造したい」

浜の真砂は尽きても、世に悩みの種が尽きることはありません。いったん落ち着いて、胸に手を当ててみたりもして、果敢に無難に乗り越えていきましょう。※「夕刊フジ」で2016~2018年に連載(全17回)

【今回のお悩み】私の上司は東大卒のエリートで仕事もばっちりですが、お菓子が好きで、毎日のようにコンビニで駄菓子を買ってきてくれます。それはそれで有り難いのですが、野菜嫌であごに吹き出物がいつも出ています。おまけに、大好きなポテトチップスを食べた後、指についた油と塩を背広で拭くのです。おかげで上司の背広の裾はテカテカです。このような上司をお肌ピカピカのイケてる上司にするには、どうしたらいいでしょうか。(会社員・女性 35歳)

 ポテトチップスを食べたあと、油まみれの指を背広じゃなくて顔にこすりつける癖をつければ、お肌ピカピカに……ならないですね。ギトギトにはなったとしても。

 あなたの深いやさしさと、行間からにじみ出ている打算的な思惑に、心打たれました。お互いに独身かどうかなどはわかりませんが、「ひそかに狙っている」という前提で話を進めます。

 まずは駄菓子のお礼ってことで、野菜ジュースをせっせとプレゼントしましょう。ふたつずつ買ってきて、「どっちが早く飲めるか競争ですよ」という展開にすれば、確実に飲ませつつ、距離を縮めることができます。

 ポテチを食べ始めたら、すかさずおしぼりをデスクに。かわいいジャガイモの絵や「これで拭いてね💙」といった文字を刺しゅうすれば、相手は間違いなくグッと来ます。

 あなたの気持ちが首尾よく届いて、まんまとそういう仲になれたら、あとはやり放題。食生活や服装に口や手を出しまくって、好みのタイプに改造しましょう。

 ただ、あなたとそういう仲になる前にイケてる上司になると、横から小娘にかっさらわれるかも。タイミングを逃さないようにご注意ください。

 生ぬるい方法では効果がないなら、現代のビジネスマンがもっとも恐れる「ハラスメント呼ばわり」でギクッとさせる手もあります。「吹き出物は『吹きハラ』だし、背広は『テカハラ』です!」と責めれば、たちまち心を入れ替えるはず。

 いっこうになびかないときは、ハラスメント呼ばわりで留飲を下げるのも一興。少なくとも、イケてる上司にするという目的は果たせます。

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