vol.40 結婚について考えてみた②
完璧からほど遠い制度。それが結婚。
例えるなら、自転車を買います。
見た目や機能も気に入って、別の自転車も試乗したけど、やっぱりこれが欲しいな。って思って購入しました。
でも、いざ乗ってみると何か乗りにくいな…
試乗したときよりも重たく感じるし、ギアのチェンジもスムーズに行かないな…
油を刺したり、座高を変えたり、グリップとかいろんなパーツを変えたりして「調整」はしてるけど乗り心地が悪いな…
もういいや。買い換えよう!
って簡単に買い換えれるモノなら言いけど、結婚は買い換えできません。
いろいろ調整しながら、我慢と共に走り続けるか。
もう諦めて、後輪がない状態で二馬力のパワーで走り続けるか。
買う前は、あんなに魅力的だったのに、使ってみたら予想と違うな。ってことは人生でたくさんあります。
当たり前のように起こる出来事です。仕事も人間関係もそれに含みます。
簡単に換えたり、捨てたりできるようなモノであればいいけど、結婚は一度、手に入れてしまうと二度とカタチを変えることができないモノ(制度)です。
制度としては、続けるか離婚するかの二択しかない。今のこの多種多様で、変化が激しい時代において、とても信じられないくらい選択肢が狭い制度です。
もし、セックスレスが三年間続けば、パートナー以外と関係を作ってもよい。結婚にそんな制度が加われば、レスや男女のホルモンバランスで悩むことはありません。
もし、夫が家事育児に全く非協力的で、妻のキャリアアップに悪影響を及ぼすなら、将来、夫が受取る年金を、シッターや家事代行の費用に充てて、妻のキャリアアップの時間に置き換える。みたいな。
今の時代、子育てや結婚をキッカケに職業キャリアを数年失ってしまえば、職能上、非常に不利です。
40歳。就業歴20年
40歳。就業歴10年
であれば、就業歴20年のほうが圧倒的に優位です。
しかも、今の時代の10年という進化のスピードは私たちの予想を遥かに越えてきます。これは体感しながら働いている人にしかわかりません。この話すると長くなるので、いつか別のエピソードとして書きます。
もし、夫が新しいことにチャレンジしたいとなったとき、三年間の生活費は国が補助してくれる制度。もしくは無利子で融資してくれる制度。
私の周りに、やりたくてもやれない人がたくさんいます。自分の人生と家族の幸せを天秤にかけたとき、家族の幸せが勝つと、結婚後、新たなチャレンジはほぼ不可能です。しかも家族の幸せを選ぶほうが美徳とされている、この国では尚更です。
チャレンジとは、転職とか起業とか、海外に住むとか。
今の生活環境を維持する為には、今の仕事を続けることが一番ベターです。でも、その仕事があなたにとって最適な仕事か、そうじゃないかは別です。
であれば、あなたにとってベストな仕事を見つけるチャンスや時間は、結婚後にほとんどありません。
でも、もしそういう制度があれば、三年間はチャレンジできますよね。
例え失敗に終わって、元の職業に戻ったとしても後悔はないでしょう。今の仕事があなたにとってベストな仕事だと気付けることに繋がるかもしれません。
しかしながら、そんな制度はありません。残念…
vol.41へ続く。
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