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無縁社会の、@パート物語(6〜8)後編

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後編は、少し誰かの役にたつかも知れません。私が、いき詰まった時。苦しみながら、次の具体策を実行した話。
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無縁社会の@パート物語8中編

無縁社会の@パート物語8中編

彼女は、なぜか仕事をすぐに首になって来ました。
何故なのか?私には、理由が、わかりませんでした。
ハローワークで、紹介を受けた所も、続きません。

時々、彼女とお話をする様になっていました。

彼女は、人の心に土足で入ってくるようなタイプの人では、
無かったので、話がしやすかったのかもしれません。

私は、会ったときに、少し、何かを指示して来る気がする人は、
苦手です。それは、言葉で言われなくても

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無縁社会の、@パート物語6前編

無縁社会の、@パート物語6前編

その人は、紹介でやって来ました。

細くて、上品で、小ぎれいにされていました。
近くのお店で働くので、入れて欲しいという要望でした。
近くのお店は、スナックで、うーん。考えこみました。
正直そうだし、どうしよう?
給料から、家賃は天引きと言う話でした。

結局、住んで頂いたのです。
経験した中でも、ヘビー級の入居者でした。
何が、重いかっていうと、
相談なんですと行って電話がかかって来たら、長い。

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無縁社会の、@パート物語6後編

無縁社会の、@パート物語6後編

彼女は、入院しました。
支援をもらって、入院しました。
でも、今思えば内科だったのです。

痩せていた彼女は、
少しご飯が食べれる様に回復していきました。
彼女は、明るいところで、しげしげと見ると、
(失礼とは、思ったけど。)
手足は、細くてお腹が膨れている、栄養失調に見えました。
先生は、詳しいことは、家族にしか話さないので、
私は、病状については知りませんでした。

そして、少し元気になると、

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無縁社会の、@パート物語7前編

無縁社会の、@パート物語7前編

成年後見人の制度を利用しようとしていたのに、

出来なかった話

彼は、家を持っていました。
お父さんが亡くなり、一人で住んでいました。

なのに、アパートに入れてくれと言いました。
「どうして?」と私は聞きました。
「電気が、切れるんです。」
「え、なぜ?」
「電気が、切れるので炊飯器で、ご飯が炊けないんです。
だから、近くの小学校でご飯を炊こうと思って、、。」
「え!そんなところで、ご飯を炊い

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無縁社会の、@パート物語7後編

無縁社会の、@パート物語7後編

彼は、家を盗られてしまいました。

売ったというより、盗られたと今でも私は思っています。
なにがしかのお金を握らされた彼は、しばらく私の所には来ませんでした。

いや、そんなに、もたもたしてなかったハズだ。
手続きを早くしないと家が盗られるという緊迫感があったので、
なるべく早く手続きはしていたのに、、。
それでもやっぱり、2ヶ月ぐらいはバタついていたと思います。

その時点で、弁護士に相談をかけ

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無縁社会の@パート物語8前編

無縁社会の@パート物語8前編

大根でも、買う様に彼女は玄関先で、
大きな声で言いました。

「すみません。すみません。アパート貸して下さい。」

私は、「はーい。」と言って、玄関先に出て行きました。
それが、彼女との初めての出会いでした。

「あの、アパート貸してもらえませんか?」

「一人で、住まわれるんですか?」
「はい、離婚して一人です。」

「じぁ、部屋を見られますか?」
「はい。」

私は、部屋を案内する為、
二階の

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