パパのお手伝い

今日は七夕っていう日なんだよ。

織姫と彦星って人たちが逢えて、お星さまにお願いもできる日。

ママが教えてくれたんだ。

だからね、ワタシもお願いしたよ。

「たくさんパパのお手伝いができますように」って。　

そしたらね、パパがどうしてって言うの。

だから、ママが言ってたこと、
ママに内緒で教えてあげたんだ。

「これからたくさんパパのお手伝いしてほしいの。
アナタがたくさんお手伝いしてくれるとパパは喜ぶし、ママも嬉しいの。
それに、パパはひとりじゃなにもできないじゃない。それが心配なのよねぇ。だから、ママがいないときはたくさんお手伝いしてほしいの…約束ね」

「ママと約束したんだ」ってパパに言ったら、
そのあとね、パパったらたくさん泣いてた。
そんなに嬉しかったのかな。

でもね、なんだかワタシも嬉しくなったんだ。

今日は初めてママがいない夜。
初めてパパと二人だけ…ちょっとドキドキ。　　

だけど、
パパとはたまにしか一緒に寝れないから嬉しいんだ。　　

そうだ。
ママは今ね、お星さまにワタシのお願いを届けにいってくれてるの。　

ちゃんとお願いが叶うように、お星さまにあいにいっているんだって。　

パパが教えてくれたんだ。　　　　
　
ワタシのママはね、
とっても、とっっても優しいんだよ。
　
いいでしょ。
　
ワタシもね、
いつかママみたいなお母さんになるんだ。　


ママ…ありがと。　
　
ママ…大好きよ。

ママ…おやすみなさい。　
　
　
もうすぐ、七夕おわっちゃうね…。