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エロ漫画の市場規模

1.デジタルコミックの市場規模


電子書籍の市場は少し落ち着いてきてはいますが未だに年々増加傾向です。調査会社インプレス総合研究所の調査によると2022年の電子書籍市場規模は6026億円。その中でコミックの占める割合は86.3%の5199億円となります。つまり電子書籍で売れているのはほぼコミックです。

2.エロ漫画の市場規模

エロ漫画の市場規模は公にされることはありません。
業界情報ですと
BL       6~7%
TL・レディコミ 6~7%
女性・少女    20~23%
青年・少年    49~52% 
オトナ向け    15~17%
というイメージになるかと思います。
傾向として一般漫画は売れている作品はごく一部の作品が8~9割売上を占めています。つまり数十作品がデジタルコミックの売り上げの大半を占めていて残りの1~2割の売上をその他の作品で奪い合っているという現状です。
アダルトコミックも、もちろん作家によって人気の作品が売れる傾向は同じですが偏りは一般漫画と比べ物にならないほど穏やかなものです。
つまり幅広い作家さんの作品が幅広く売れている傾向があります。

3.理由

一般漫画はコンビニなど幅広い場所でコミック雑誌で認知度を高め、テレビなどでアニメ化されて認知されます。その結果、それらの作品が認知度や人気を集中的に集めることになります。つまり売上が数作品に集中するという構造になっています。
それに対してアダルトコミックはコンビニでも最近では規制されていわゆるエロ本・エロ漫画雑誌は売られていませんし、当然ですがテレビで放映されることはありません。そういった構造的な理由でアダルトコミックは一極集中しない仕組みになっているのです。
また、読者のいろんな意味で好みもかなり細かく分かれてくるというアダルトコミック特有の要因も大きいと言えます。


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