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犬のおまわりさん。

猫は気楽。
好奇心に誘われて、気分の向くまま浮浪雲(はぐれぐも)。
塀の上で、ひとんちの庭先で、日向(ひなた)と見ればひと休み。

あくびに、伸びに、後ろ脚での耳裏かき。

これだけ自由にやってれば、
「あれ、ここはどこ?」
なんて迷子になっちゃうことも。

かつて仔猫は道に迷って『犬のおまわりさん』にたどり着く。
ところが頼みの綱のはずのおまわりさん。仔猫に何を訊いてもわからない。
しまいには「困ってしまって、わんわんわわん」。

そんなワンちゃんも、今や自由にパトロールに出かけることはできません。
リードのおかげで、迷子の仔猫を見つけても送り届けることができません。

「送れるのは、だいたい半径2メートルほどまでかな」犬のおまわりさん。

責任感は今でも強いようです。


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