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猫を描く。

根が飽き性だから、すぐに凝る。
ひとつコトにのめっては、しばらくすると熱は冷める。

人生、そのようにして生きている。

気ままにやってきた浮浪雲。
たいした者にはなれそうにないが、何も身に付いていないから身は軽い。

小さい時分からちっとも変わっちゃいない。
変えたいとは思わない。
そんな自分を愛おしいと思ったことはなく、落胆した経験もない。

そんな飽き性が、今は猫を描くことに目が向いている。

いつの日か『音音のにゃおん展』が開けたらいいな。

猫を描くこと自体いつまで続くかはわからないってのに、夢ばかりが都会のビルディングのように累々と建築されていく。

足場の定まらない浮浪雲の上の建造物は、脆い。あの大怪獣の出現を待つまでもなく、いつの日か夢はきっと自滅的に脆くも崩れさる。
夢と合わせて希望も一緒にくずおれる。

一方、そんなことあってたまるか! と反骨を露わにする自分もいたりして。
相変わらず足場の定まらない毎日。

そんなこんなで、今日もまた猫を描く。

いっときの気の迷いを、猫が猫パンチで払拭する、の図。

ぴし、ぴし。

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