ガラスのテンジョウ。
「 アメリカではガラスの天井がある意味、ハリスさんの行く手を阻んだんだろうね」
そんな意見も耳に届いてくる。
ヒラリーさんの時にも同じことが囁かれ、そういや日本での講演を聞きに行ったことを思い出した。
女性のリーダーがいてもいいじゃん。あたしゃ仕事場においてずいぶん助けられたけどね。女性性による突破の巧みさ、肝っ玉かあさんのような寛容でいて狡さがない潔白性、キョンキョンみたいな男前の女性上司もいたっけな。不思議なことに公明正大に曇りのある女性は上司になっていなかった。きっと、されなかったんだろうけど。
変な男の上司より、遥かに優れていた彼女たち。きっと、変な男の上司がガラスの天井に加担していたんだね。
さてお次は年下の女性上司。これまでの年上の女性上司とどう違うんだろう? 楽しみだねえ。手綱捌きに未来の開拓眼。そのあたりの才覚やいかに。老兵は黙して真実に迫り、気づいても多くを語らず、だもんね。
ま、悪いようにするつもりはない。彼女の采配次第でいろんなことが決まってくるんだもの。一蓮托生の親方様。運命は貴女と共にありまする。武田信玄の軍師、山本勘助にははるか及ばないにせよ、お茶汲み嬢ならぬお茶汲み爺になら徹頭徹尾、の覚悟でおりまするぞ。