見出し画像

(管理職必見)どうすれば退職意思を持った社員を引き留められるか

今回は少し目線を変えて、退職意思を持ち始めた社員をどうしたら引き止められるかという方法を退職した立場から書いていこうと思う。

今回は4つのタイミング別でこんな風な対応されたら現職に残ったかも知れないという視点で書いていく。
なお、現職に残った方がいいか悪いかということは今回は度外視。あくまでも引き止められる方法について考える。
(実際は退職意思を持つ時点でその人は退職して次に行った方がいい場合が少なくないからだ)

転職活動をはじめる前のタイミング

転職活動をはじめる前なので、今の会社に不満はあるがまだ迷っている段階だ。この時点での気持ちの変化にはなかなか気づけないが、もし気づけたのならここでの引き留めは容易だろう。
会社に対する不満の要因などをしっかりヒアリングして、その人材が必要である点、きちんと評価している点などを伝える。
給与面での不満があるのであれば、将来の昇給の道筋(あと何年頑張ればこのくらい上がる、など)を示してあげるなどだ。
まぁ将来の昇給の道筋が示せないのであればそもそも引き留めなど無理なのだが・・・
特に、きちんと評価しているということを伝えるというのは重要だと思う。

内定が出る前のタイミング

転職活動を始めてはいるもののまだ内定まで行っていないタイミング。
現実的に止められるとしたらこの辺りだろう。
あまり年休を取っていなかった人が、やたら午後半休や時間休など取り始めたら要注意。今時Web面接がほとんどなので平日に少しの時間があればできてしまう。こんな少しの年休を取っている人を見つけたら
「もしかして、会社辞めようと思ってる?」と突き付けてみると案外吐いたりする。(部下との信頼関係にもよるが)
吐いた後は、先ほど同様にその不満を一つずつ解決していくように協力する。必要に応じて人事面での優遇(行きたい部署への異動など)も選択肢に入れてもいいかも知れない。
とにかく会社の都合を押し付けるのではなく、当人に寄り添って対応するという姿勢が重要になってくる。

内定が出てから内定承諾までのタイミング

内定が出ても、当の本人は大いに迷っているケースが多い。
本人にとって新たな場所に行くのがよいか、残るのがよいかをぎりぎりまで迷いだろう。
ただ往々にして内定先の会社の方が本人のやりたいことがかなえられたりするケースは多いし、待遇も大きくあがるケースがほとんどだ。
この時点では「現職でもやりたいことはかなえられる」アピールが有効的ではないだろうか。
本当はこんなことがやりたい。ただ転職先で本当にやれるかわからないし自分が通用するかもわからない・・・
そんなときに「現職で君のやりたいことが出来るよう手配する。」
とにかく自分をより必要としてくれる場所に身を置きたくなるものなので、内定先よりもより強くその人を求めていることをアピールすることが重要なのだと考える。

ただ内定が出てから内定承諾まではおよそ一週間程度。
特に動きもない時期なのでここで気づいて声をかけるということはなかなかレアケースかも知れない。

内定承諾後のタイミング

ここまで来ると、引き留めるためにいくつかの条件を提示するしかない
現職での待遇改善や希望部署を聞くなどだ。
待遇は内定先と同様が望ましいというか最低ラインだろう。

書いていて思ったが、やはり引き留めていいことになるケースは限定的か

ここまで書いておいてなんだが、やはり退職意思を持った社員を無理やり引き留めてもいいことになるケースというのは少ない気がしてきた。(特に本人にとって)
ただ引き留めにおいて重要なのは
・会社は本人を高く評価していることを伝える
・会社の都合を押し付けず、本人にとってよりよい選択肢は何になるかに真摯に向き合って伝える
・場合によっては待遇改善も
などだろう。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?