最高の子育てベスト55 | 読書記録
前置き
実は私、大学受験を境に、全く読書をしなくなった。
昔は本が大好きで、本屋が自宅の近くにあったのもあり、夜寝る前に毎日読書をしていたのだけど。
センター試験の現国で点を取るための勉強をしている中で、活字を読むのがどうも辛くなってしまった。
そんな私が読書を久しぶりにするきっかけになったのが、「育児本」の存在。
やはり、親の努力でどうにかなる問題であれば、子供には自己肯定感が高くて素直な子、あわよくば教養のある子に育ってほしいとこっそり思っている。
(もちろん、健康であればそれ以上のことはない)
育児本はあらゆる本があふれており、中にはN=1の経験をあたかも全ての人間に当てはまるような言い方をしたような本もあると思う。
だから、自分が選ぶ本にはこだわって、信ぴょう性が高い本をチョイスして読んでいきたいと思っている。
全部の本を読んでそこから情報を取捨選択する時間も自信にも私にはないからね。
そういうわけで、自分の備忘録も兼ねて、これから読書記録を残していく。
記念すべき1冊目は
「最高の子育てベスト55」
トレーシー・カチロー著
概要
本書は著者の「科学的なデータに基づく自洗的な子育てアドバイスをまとめた、読みやすくてどのページをめくっても役に立つ本があればどんなにいいだろう」という思いから、8つのテーマに分けて育児に対するアドバイスが書かれている。
実験や研究データに基づいて書かれており、本文に出典の記載がないものも含め、全ての参考資料をオンライン上に載せている。
8つのテーマとは
だ。
読みながら、これは自分の育児に生かしていきたい!と付箋を貼っておいたところを中心に内容を簡単にまとめたい。
自分の学びポイント
語りかけ
自分の中で一番学びがあった章だ。
特に3歳までに言葉を浴びせるほどIQがあがるというのは初めて知った。
(もちろん話しかけが大事というのは知っていたが)
特に、3歳までに聞く「単語数」が語彙力を決めるとのことで、本書では毎日「2万1000語」を聞かせるといいとのことであった。
*これは1時間に15分間おしゃべりしている程度の分量
4歳以降では手遅れだというのだ(まじか)。
自分は元々独り言も多いタイプなので、毎日ひたすら我が子に話しかけている。もちろんまともな返事は返ってこないが、最近は「あうーあうー」と
返してくれるようになった(1か月と半分程度)
また、これは現時点では実践できないので、今後もう少し言葉を理解できるくらい大きくなったら気を付けようと思うのが、「プロセス」を褒めること。
本書では子供に感心した時の親の誉め言葉において、
子供の学ぶ力や挑戦する力を育むのに一番よい褒め言葉は「プロセスをほめる」こととしている。
他方は「才能・人格」を褒めることである。
これは子供が難題に当たったときに、
プロセスを褒められて育った子の方が、より粘り強く挑戦し、逆に才能と人格を褒められて育った子は挑戦を避け、あきらめやすい傾向にあったようだ。
前者(プロセス)は成長マインドセット、
後者(才能・人格)は硬直マインドセットとされ、
このマインドセットは4歳までにできてしまうと言われている。
これ、私自身も思い当たる節がある。
小さい頃からどちらかというと結果とか能力について褒められてきた記憶があり、
それもあって「私はできないといけないんだ!」という変なプレッシャーが常にあって、勝てないかもしれない試合となると最初から挑まなかったり、問題も×がノートにできるだけつかない問題を選択していた記憶がある。
つながり
十分理解しているつもりだが、改めて気を付けたいと常々思っていること。
家庭ではポジティブな言葉を増やす。
これは夫との付き合い方についてだ。
結婚した時に夫婦は必ずケンカをする。
本書では、相容れない時にそれでも安定した夫婦関係を築くために大事なこととしてポジティブな交流をネガティブな交流より多く持つことととしている。
また、家庭をダメにする「4つの言動」として
・批判…パートナーの欠点について不満を述べる
・軽蔑…相手を見下した言い方をする
・防御…責任逃れや自己弁護をする
・妨害…相槌もなくだまっている
を挙げている。
子供が生まれてから、多少はどうしても育児に関して夫に物申したくなる時が以前より増えた。
仕事で疲れているとわかっていても、自分の睡眠不足もあってイライラしてしまうし、向こうが愛情を示してくれてもそっけない態度をしてしまったり。
これからは、ある程度不愛想になるのは仕方ないとしながらも、ちゃんと余裕があるときはポジティブな言葉をかけようと思う。
しつけ
子供が良くないことをした時、
罰するより「結果」を連想させること。
場当たり的に叱るのではなく、
①「論理的」になること
悪い行動に直接関連したしつけをする
②「自然の成り行き」に学ばせる
子どもが自分のしたことで、(親が手を出すまでもなく)何らかの結果を受けること
①②の例について、本書では
とある。
余裕がない時は厳しそうだが、できるだけ「無意味に怒り」はせずに、常にどう「しつけ」るのか考えながら行動しようと思う。
親たるもの、冷静に、だ。
まとめ
簡単ではあったが、今後に生かしていきたい内容をまとめた。
他にもいろいろ育児に生かせそうな内容が山盛りで、かつ箇条書きなので読書嫌いにも読みやすい内容になっていると思う。
ぜひ、気になった方は読んでみてほしい。