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【業界研究】大手SIerの年収・時給換算ランキング(最新2023年)

はじめに(当記事の目的)

大手SIerの給料事情を整理してみました。平均年収は高いけど長時間労働で時給換算するとそこまで高くないのでは?と思ったので平均年収と合わせて時給換算した結果も載せています。大手SIerに興味のある就活生や転職者の方々は参考にしてみてください。

調査対象

まず最初に今回の調査では、SI事業を展開する企業で「売上が1000億円以上の企業」を対象にしています。

具体的には下記の通り。
参考情報として営業利益や従業員数も載せています。

大手SIer年収ランキング(2023年1月集計)

アクセンチュアに関してはツッコミを受けそうな気もしますが、コンサルもSI事業も何でもやってる会社なので調査対象に入れました。

大手SIer年収ランキング

では、本題の年収ランキングです。
情報源ですが、上場企業は有価証券報告書の値、それ以外の企業はopenworkを元にした推定値です。

大手SIer年収ランキング(2023年1月集計)

1位は高年収で有名な野村総研。アクセンチュアは職種によって年収が大きく違うのでコンサル職とエンジニア職で分けています。3位の電通国際情報サービスは電通のユーザー系SIerです。

システム開発の上流工程であればあるほど高価値で売上が高くなるので、コンサル領域は1000万円〜、SI上流は800~900万円台、SI下流は600〜700万円台といった年収レンジですね。

野村総研の年収が高いのは収益力の高さが理由ですが、これはコンサル領域からSI領域を連携して高い価値を提供できるからです。

出典: NRI, NRIの事業概要, p12

アクセンチュアも同じくコンサル〜SI領域の事業を連携しています。(昨今はSI事業まで手がけるコンサル企業が増えている)

電通国際情報サービスが1000万円台なのは退職金が先払いされるためです。退職金を除くと900万円台になり、SI上流工程を担う企業の年収レンジとなります。

大手SIer時給換算ランキング

年収が高くても長時間労働で時給換算すると実はそこまで高くない、といった話を時々耳にします。

そこで各社の年収を時給換算したらどうなのかを次に調べてみました。

時給は「年収/労働時間」で計算。労働時間はopenworkの残業時間や有休取得率を元にしています。

時給換算した結果でも野村総研が第1位。以降の順位を見ても平均年収に比例する結果になっていることが分かります。

同じような順位になるの理由は2つ。

1つ目は、既に書いた通り、上流工程ができる人材であればあるほど顧客の収益向上に貢献できる人材であるため単価が高くなるから。

2つ目は、働き方改革の推進によって残業時間や有休取得日数にルールが設けられており労働時間が抑えられるからです。

さいごに

最近はジョブ型雇用が広がってきているので、そのうち会社毎の平均年収は参考にならなくなると思います。が、やっぱり企業選びでは気になりますよね。

では今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

参考資料、参考リンク

社員による会社評価」 就職・転職クチコミ-OpenWork

有価証券報告書等の電子開示システム-EDINET

NRIの事業概要-NRI

更新履歴

2023年1月2日 初回公開
2023年1月14日 目次追加


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