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2023好きな事例まとめ『OTO 2023』

個人的に好きだった事例を、備忘録として残しておきます。

「OTO」は「ACC」みたいなノリだったけど、無理やり当てはめて「OTO TREND OSCAR」としました。

「広告」の領域に限らず選ぼうと思ったけど、とはいえ映画、音楽、漫才…を入れだすとキリがないので、そちらはまた別にして、嫉妬した事例全般を独断で選出しました。

来年に企画するときに見返せると、背筋が伸びていいのかな。

12月

・Dumb Phone(Light phone)

スマホってこれくらいでいいよね…。
頻繁に連絡する人なんて限られてるし、「カームテクノロジー」の時代がきそう。

・幽遊白書 屋外広告

Netflixは屋外広告の力を信じている。
刹那性や空間性の「ロマン」に賭けるメディアで必ず話題にする、というかっこよさ。

・M-1グランプリ ポスター

芸人の言葉を借りたコピーはスベりやすいけど、ずらし方が丁寧。
通行人にとやかく言ってくる「ポスター広告」と「井口さん」はポジション近い説。

・遺伝子レベルでつまんない飲み会

不快なものを笑いに昇華させるマインド見習いたい…。
というかぼくたちがこのような存在になりうることを自覚しておきたい。

・PERFECT DAYS scrolling book

映画で描かれていない主人公の日々が描かれるサイト。
mountさんの表現には毎度、ここまでやれるのかと驚かされる。
『ODD TAXI』のオーディオドラマのような枠組みだけど、作品の反復性を活かしたメディア。

11月

・ツノウサ

「AIは"アホ・インテリジェンス"として活用する時代」と徳井直生さんが言ってたけど本当にそう思う。「AIが考えた」より「AIが考えたと思える」ことを優先してる。
生成拡張botも好きだけど、やっぱり自分は笑いを生み出したいのだと思う。

・一年に一度を、一生に一度みたいに。

コピーも素敵だけど、ビジュアルが好き。
というか古川琴音さんが好き。

100人分の1位

「本屋大賞」とか「ミュージシャンズミュージシャン」の構造。
名コメント多くて、一流野球選手って言語化力も高いんだなぁと思った。

・あした死のうと思ってたのに

「約束」は誰かを救うのかもしれない。
木下龍也「生きなくちゃ 会う約束をしたために暗に生まれる会わない日々を」を思い出す。

・8番出口

The Backroomsのようなリミナルスペースって好きだったけど、
言われてみたらゲームとの相性は良すぎる。。
ネットミームとして定着しているのもすごい。

・ちいかわ セイレーン篇

アリアスターか?と言われてるけど、個人的にはフランクダラボン。
悪すぎる後味と怪物に消されていく人々は『ミスト』っぽさがある。

10月

・人の財布

マダミスにハマった1年だったのもあって刺さった。
映画も漫画も小説も、結局は「個」の物語だから面白い。
「目の前の人を驚かせる」以上のクリエイティブがあるのだろうか…。

9月

・特別じゃない、しあわせな時間。

「ポリコレ疲れ」「パーパス疲れ」の時代の最適解。
バズった要因の考察がバズるという新しい現象を目撃した。

・NIKE AI branded illusions

「Hey @Nike」とあるように、個人の方が作られたみたい。
ヨリでみてみると全然ナイキロゴに見えないのがすごい。

・auマネ活プラン

理系プランナーが憧れる屋外広告。
伊右衛門の数式、カロリーメイトのプログラミング…。

8月

・Trajectoid

適当引いた線の上を転がるような立体形状を出力できる手法。夢がありすぎる。
やっぱり存在するモノを動かす研究がしたいな…。

・Sphere

今いちばんいきたい場所。
「イマーシブ」を作るには、莫大な規模でやるか、極端に情報を削ぎ落とすしかないという仮説。

・カス展

週1でイラストを持ち寄っていた4人。
「関係性を展示する」という新しさ。

7月

・keepoUT

パブリックアートのようなクラシックスタイルのODMイケてる。
カンヌも「メディア部門」が意外と一番好き。

6月

・テルモ100周年記念体温計

レトロとテックの融合。
深澤直人さんのデザインの「日常への浸透力」好き。

・AI Generated QR Codes

しっかり機能するのが好き。
しばらく自分で作るのにハマっていた。

・スマイルあげない

大きな企業が、自ら築いてきた資産を壊すかっこよさ。
「ビッグマックを食べない」「ハッピーセットを頼まない」CMを作るだけの余裕を感じる。

・あの夏の午後

「もし1日だけ人生のどこかに戻れるとしたら、あの夏の午後がいい。」
コピーが天才すぎると思ったら福部さんだった。開かれたコピー…。
15秒篇の方は回想シーンがないけど、その方が余白があって個人的には好き。


5月

・James Gerde

「無地むーじ」もそうだし、石像ブーム?
硬いと予測するものがヌルヌル動いたときの意外性(期待効果理論)の活用。

・CES2023HYUNDAI

ロボットアーム×CGでAR的な演出。
ハードとバーチャルの連動好き。

・Teenage Engineering TP-7

レトロフューチャー。これぞ「ギークポップ」。

・講義動画を再生速度変更できるガジェット

インターフェイスの誇張。
「ラジオのカフ触りたい」インサイトあるよね。

・下校オニ

尊敬する先輩から「やばいよ!」と薦められた作品。
二人の関係性が「下校オニ」になっているとか考えると深い。

4月

・ミニカーをハックした、タブレットやスマホと組み合わせて遊べるおもちゃ

映像の内側(コンテンツ)よりも、
外側(メディア)に興味が出てきている。

・カフェで大事な仕事すな

強引なCM好き。
広告ってこれくらい表層的な方がいいのではないか。

・友達がやってるカフェ

タイトルがピカイチだなぁ、クライアント業務じゃないのがすごいなぁとか色々あるけど、
「カメラベースの体験設計」が必要な時代なんだなとを思う。『ProPILOT Mop』との共通点。

・kakidashi.com

書き出しがよければ作品はよい(パンチドランキング効果)。

・ザコシ乱入

笑ってはいけない状況でこんなに輝く芸人いない。。。
「ドキュメンタル」で無双するのも納得。

・街頭ルームツアー

知り合いが出演してるのを宣伝していて知った。
「人の財布」と似たインサイトだけど、いつも覗きみてしまう。

・アイドル MV

MV、アニメ、夏フェス、紅白…この曲の年だったなぁ。
社会現象になりすぎて忘れていたけど、初見のインパクト凄かった。
物語→楽曲→映像という循環構造で作られていないと成立しない、異様なパワー。

3月

・Bird Buddy

野鳥用スマート給餌器。
AIの時代だからこそ、「サイケデリックス」がきてる。

・水曜日のダウンタウン 相変わらず違法アップロードされまくってる説

違うメディアのやり方を借りて常識をハックする。
藤井さんやっぱりすごい。嫉妬した。

・William Cobbing

トラウマになるくらい怖いのに美しい。
アリアスターの映画みたいだ。

・Shylight by Studio Drift

アムステルダムの美術館のくらげのような照明。
「アニマシー」を研究テーマにしていた自分には刺さりすぎる。

・WBCメキシコ戦 選手目線アングル

メキシコ戦勝利後のこのアングルが好きすぎて死ぬほどみた。
野球だと、CS藤岡裕大の同点3ランも入れるか迷ったけど、スポーツの力を感じた年。

2月

・客席も回るタイプの回転寿司

Daisuke Fujikawaさん、永遠に憧れている。

・ひとりで60分(堂前篇)

ボケの種類が多彩すぎて、笑いの教科書として繰り返しみたい。

・関ジャム(坂本龍一)

永久保存版。
言葉の質量が自分がふだん触れてるものとは違う。

・電池の切れかけた蟹

「太客」との深いコミュニケーションを投稿して、
広くコンテンツ化していくという新時代。

1月

・ふつうの日、スーパー最高では?

今年最も好きだったコピー(ローンチは去年だけど許して)。
いいコピーってやっぱり「ブランデッド」なんだなぁと思った。

・McDonald's + Karen X Cheng — Lunar New Year 2023

優秀なテクノロジストの友人が「時代はNeRF」とずっと言ってる。

・Kristy Sellars(AGT2022)

これも画面の外側の設計。
数年前にAマッソもそんなネタをやっていた。

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