弁当、ごはん、そして炭水化物
ひと月ほど前、体調不良になった。ちょっと風邪は引いていたが、この数年間熱を出したことがなかったので発熱に驚いた。しかも、こんなご時世で...。ひょっとすると新型肺炎かもしれないと思い、2週間自主隔離した。と言ってもリモートワークだし、それ自体は問題なかった。
大学生の息子は買い物ができない奴で食品に関してはいくらリストを渡しても完全に無関係なものしか買ってこない。つまり、うちの冷凍庫には、現在約3キロほどの鶏のもも肉が眠っている状態。
体調は不調だったが普通の風邪の状態が3日ほど続き治ったようだった。しかし、隔離の問題と息子の食に関する無能が明らかになり、その後、約10日間、毎日弁当を買った。実は弁当などあまり買ったことがなく、常時であれば、息子も私も大学や職場の食堂を利用するので、恐らく数年間ずっと外の弁当は食べてなかった。
パンデミックの始まりからずっと食事を作り続けていた私は、料理をすることを一旦やめて毎食弁当。ただし予算の問題があるので、労働者級の弁当を買う、と決定。安くて量の多い弁当。私は一つを昼と夜に分けて食べた。
まず、正直、美味しかった。誰かが買ってきてくれて蓋を開ければほわほわ弁当なんて、すごいと思った。もう幸せいっぱい、胸いっぱい。そしてご飯がたっぷり。拘りの多い私は常に玄米や穀物米を使っていたが白米っていうところが新鮮だった。白米のご飯、おいしい。これぞ日本の心。値段からして高いお米は使っていないと思うが、それでも美味しかった。わぉ。
そんな毎日が過ぎ、自粛が終わってすっかり元気になっても週に何度かは弁当を買った。その方が安上がりだった。私は仕事が溜まっていたうえ、家で作るよりも、時間と多少のお金の節約は有益。
労働者級の弁当にはおかずよりもご飯が多い。ご飯は炭水化物。家でおかず、いや、漬物だけを作って弁当を買う日もあった。食が進むのなんのって。... それからひと月。何となく、便秘。そして、何となく太った。え! まじで、太ったの? 炭水化物過多の弁当の常習で太ってしまった。しかも便秘という厄介なおまけ付き。
最近は弁当はやめている。が、元に戻すのが大変で、美味しい白米をいっぱい食べることに慣れてしまった私の体には厳しい状態が続く。だが、泣く泣く玄米。
炭水化物ダイエットというものはある意味で確かだった。私の場合、逆説的だが、炭水化物が多いと太るよ。実証済み。
パンデミックの中の一経験だった。後遺症対策に余念がない。
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