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りんご飴 〜お菓子の物語「番外編」へ〜

少し日が陰りはじめた
夕暮れの縁日

浴衣を着てりんご飴を買って
屋台をめぐる

通り過ぎる子供たちは
手にお金を握りしめているのか
くじ引きや型抜きのお店に並んでいく

花壇の縁にそっと座り
りんご飴をかじる

固い飴の、
こんがりとした苦味を含む甘さと
たどり着いたりんごの
甘酸っぱいジューシーさが
混ざっておいしい

赤い透明な色が
りんごの実に移って
その赤さがより鮮明になる

祭りの会場が山影に入り始めた

提灯がぼんやりと
夕闇を照らしだす

人々はビールを飲んだり、
かき氷を食べたり
身体の熱気を
内側から冷やしていく

あ、焼き鳥と焼きもろこしの
タレの甘い匂いがする。

お腹はすっかり晩御飯モード

どちらに並ぼうか。

夜は今始まったばかり

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ともかさん、こちらの作品まで✨
感謝です🍎
https://note.com/mokasanhamamatsu/n/n605cc6c7697f