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それでも芸術で、音楽で生きていくのか

ふと、タイトルの疑問が浮かんだ。
音楽で稼ぎたくて、芸術をお金に変えたくて、今の大学に通っているのに。
これから僕たちが目指すエンタメはどうなってしまうのだろうか。

僕に具体的なビジョンなんて無く、ただ芸術は生活を豊かにしてくれる、良い音楽を適切な層に提供して音楽の力が日常の中でもっと強くなっていく、ふわっとしたことしか頭にない。
芸術は生活必需品ではない。その瞬間の人間社会に余裕がなければ一番に蔑ろにされるモノだろう。ただそんな状態の人間は荒みきっていて、まさに今のように精神をすり減らしながら生きなければならない。

若者の『自粛疲れ』という言葉は若者たちが今のような状態でも、過去の余裕があった頃の状態を無理にでも維持したい衝動から来るモノだと思う。
友達や職場の先輩、店員さんとのちょっとしたコミュニケーションだって、人と会うという当たり前の行為が、どんなに気持ちを満たしてくれていたことだったのかと痛感する。いくらSNSが発達したとして、人間は直接「共有」することが健全な生活に必要不可欠だったのだ。

未だ収束の目処が立っていない今、就活をしなければならない世代である自分も立て続けに送られてくる「ご健闘をお祈りしております。」の文字にやっぱりなといった感じ。22卒はさらに厳しくなるだろうと言われているネオ就職氷河期に、音楽業界に飛び込むには足がすくんでしまう。

自分の好きなものに人生を預けられなくなっている今、本当に芸術で生きていけるのか、改めて自粛期間に考えたい。


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