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作ってみた! ドリアンの発酵調味料。

マレーシアに「トンポヤ(テンポヤのほうが発音は近い?) tempoyak」という発酵調味料がある。

原料はドリアン。そう、あのドリアンだ。果物の王様とよばれ、独特の匂いがなにかと話題になるドリアンを発酵させたもの。

ドリアン好きとしては気になる。でもちょっとコワイ……けど気になる……。

ということで、今回じぶんで作ってみた!

というのも、日本でもマレーシア産のドリアンが購入できるのです。それも品種は、ドリアンの高級ブランド「猫山王」。値段は高いけど、その価値があるおいしさ。ご興味のある方は、こちらのサイトをチェック。

◆ドリアンのクオリティにとことんこだわるならこちら。ドリアン専門輸入業者のWebサイト。(★な、なんと、durian japan.com さんより特別なお知らせ。この記事を読んで注文した方には申し込んで下さった方には、全商品1,000円引きだそう! 3月23日まで、コードkusai3q とご記入ください★)

◆ドリアン + マレーシア料理も見てみたいならこちら。マレーシア料理店のWebサイト。

この日本で購入できるドリアン、冷凍なので食べたいときにいつでも買えるし(マレーシアだと旬の時期しか売られていない)、トゲトゲの皮が剥いてある状態なので食べやすいし、実の状態でパックされているのでハズレなし(現地だと、皮を開けて、中がカビテル……なんてのもたまにある)。ということで、わたくし、最近はいつでも冷凍庫にドリア~ンなのだ、うふふ。

ということで、この高級「猫山王」ドリアンでトンポヤ作り。トンポヤ好きの友人、ジャンナさんに教えてもらったレシピで。

1 種をとってペースト状にする。
2 すこし塩を混ぜ、腐敗予防の唐辛子をのせて密閉容器に入れる。
3 1~2日常温で放置したら、その後冷蔵庫で1~2ヵ月。
4 おしまい。って、それだけなんだ! 超簡単!

そして、できました!

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見た目はほぼ最初と変わらず。固めのチーズケーキぐらい?

スプーンですくってぱくり。おおおおおお、これ、びっくり。わお、びっくり、めちゃおいしい! 

ドリアンではあるんだけど、匂いがまろやかになっていて酸味が出ている。だから甘酸っぱくてフルーティー。ドリアンなのに、マンゴーみたいな風味がある。シュワシュワとした微炭酸な感じもあって、これもいい。

ジャンナさんいわく「猫山王のトンポヤだなんて贅沢すぎる~!」とのことで、フルーティーなのは、甘さの強い猫山王だからかもしれない。現地のトンポヤは、もっと酸味があるらしく、きっとこのトンポヤは、マスクメロンでつくったジャムとか、あまおうでつくったゼリーとか、そういう贅沢なトンポヤになっちゃったのね。

単に放置しているだけで、こんなにおいしい発酵調味料になるなんて。すごいなドリアン。ドリアンにはいい菌がつくんだね。


さて、マレーシアでは、トンポヤはあくまでも調味料なので(猫山王のトンポヤはそのまま食べもおいしいけどね)、魚の煮物に使ったり、サンバルと混ぜたりする。

ジャンナさんが、トンポヤのためにサンバル(写真右)を送ってくれた。手作りのサンバルで、玉ねぎ、パプリカ、唐辛子、煮干し、砂糖が入っている。食べてみれば、うん、煮干しと玉ねぎ入りの甘辛佃煮みたい。

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これにトンポヤを混ぜて「サンバルトンポヤ sambal tempoyak」の完成。

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おおおお!!!!! 思った以上にトンポヤがサンバルになじんでいる。主張の濃かったトンポヤが、混ぜるとサンバルの引きたて役という裏方にチェンジ。何が入っているかを知らずに食べたら、クリーミー・サンバルと思うかもしれない。

そして、食べたあとの余韻が半端ない。

トンポヤの酸味とサンバル辛味の相乗効果は、どちらもふわっと抜けるような軽やかさをうんでいる。これは間違いなく初めて食べる味。味覚の発見である。これぞ、マレーシアの発酵調味料の王様なのだ。感動。

次に旅ができるようになったら、マレーシアで本家のトンポヤを食べたい。それまでは、高級「猫山王」トンポヤ(下記の写真1瓶でドリアン300g、3800円が入っています)を楽しみます。

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冷蔵庫のなかでは、こんな感じで保存しています。匂いがぽわんとならないよう、しっかり密閉してれば大丈夫。




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