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24時間営業のスタバも。

先週、サウジアラビアに行ってきた。首都リヤドに夫が単身赴任をしているので、様子をみに。

久しぶりの海外、はじめてのサウジアラビア。観光ビザの申請やワクチン接種登録など、いつものマレーシア旅にはない事前作業で多少ドギマギしたけど、行ってみたら、どこにも出かけなかったこの2年が幻だったような、いつもの海外旅行で、いつもの楽しさがあった。

こんな料理を食べましたよ。

(上写真の左上より、右上、左下、右下)
ドバイからリヤドへの機内食(エミレーツ航空)。グリルチキン、クリームチーズ、フムス、空洞のパン、ナッツやオーツざくざくのせヨーグルト。

デーツ(ナツメヤシ)とアラビア珈琲。カルダモンやクローブの香り漂うアラビア珈琲は、熱々で提供され、おちょこぐらいの小さなカップで飲む。

フムスとファラフェル。サウジの人はパンをよく食べ、パンに必須なのが、ひよこ豆と練りごまで作るフムス。パンは空洞。

中東全域で食べられているシャワルマ。日本でドネルケバブと呼ばれいているもので、そぎ切りにした肉とフライドポテト、ピクルスをパンで巻いたもの。味つけはガーリックマヨ。ファストフードのような存在。

(上写真の左上より、右上、左下、右下)
チキンやマトンがどーんと鎮座しているご飯、カプサ。周りの皿は煮込み料理で、具には肉、野菜、さらに小麦粉の生地や米も入っている。

これもカプサ。ハーフサイズで4人前ぐらいの大盛り。この店では、ビニールをテーブルの上に敷いてくれ、お客さんは写真の皿を豪快にひっくり返し、そこから手でとって食べていた。(皿の上よりお客さんが離れた状態で料理を食べられ、下が平面のほうが手でつまみやすいのかも)

デーツ専門店「バティール」カフェのスイーツ。ピスタチオとデーツのケーキに、バターソースとデーツのホットケーキ。

クナーファとよばれるスイーツ。甘い蜜を垂らした生地のなかににクリームチーズ。熱々で食べ、チーズがとろーり。甘じょっぱい味。

どの料理もおいしかった。全体的に、インド料理や東南アジアの料理に比べてスパイス感はひかえめで、唐辛子の辛みやクセもほとんどなく、とても食べやすかった。あと、イスラム教の国なので豚肉はないが、かわりにターキーやチキンのハムやサラミが多彩にあって驚いた。イタリア食材店「イータリー」のスパイシービーフサラミは絶品で、また食べたい。

さて、町の様子で印象的だったのは、昼間のショッピングモールのガラガラ度。ちょうどラマダン(断食月)明けの休暇(現地ではEid Mubarak・イード・ムバラクという)にあたったのもあるが、在住者の夫がいわく、普段も同じで、モールやスーパーが混みだすのは夕方から、とのこと。

このことをSNSでつぶやいたら、隣の国UAEのアブダビに住んでいた友人が「ここも昼間はどこのモールもガラガラです。夕方から賑やかになり、夜10時ごろの公園は子供連れでいっぱいでした」と教えてくれたので、夜型ライフはこの地域あるあるなのかも。

この写真は、マスマク城塞隣接の市場の16時過ぎ、人が多数。完全な車社会だからかな、昼間は酷暑だからかな、家族同伴の生活スタイルだからかな、などと妄想中。24時間営業のスタバやダンキンドーナッツを町のいたるところで見かけた。

また、モールや市場では、中東らしい女性向けの洋服がたくさん売られていた。長袖で足元まで覆う前開きコートのことを「アバヤ」といい、そのアバヤの種類の多いこと。シックな黒色が主流だが、よく見ると、刺繍されていたり、生地の切り替えがあったりと、デザインがオシャレ。


女性のアバヤ姿に頭と顔に巻くスカーフ、多くの男性が着ている全身を覆う白い服装。日本ではほとんどみないこれらの姿に、旅の最初は異国情緒を感じたけど、旅がすすむにつれ、だんだん見慣れてきて、なんの不思議さも感じなくなっていた。

だから、旅がおわり、帰国する飛行機の中で1番思ったことは、みんな同じだな、ということだった。買い物して、オシャレして、仕事して、ご飯を食べて、おしゃべりして。サウジアラビアも日本も同じだった。

日常と異なる体験をたくさんした上で感じたのは、違いではなく、共通点だった。人間というものは見たいものを見る生きものだから、わたしが見たい景色は、きっとこれだったんだろう。


思い返せば、わたしはいつも、違っているのに同じ、ということに惹かれる。地球に生きるひとつの命として、みんなとのつながりや共通点を感じたい。でもそのことが、違う、という入口から入らないと実感できない。あまのじゃくなのだろうか。不思議なものである。

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リヤド空港で購入したペン。I 💗 Makkahのメッカとは、イスラム教の聖地のこと。メッカをこんなふうにキュートにアピールできるのは、メッカのあるサウジアラビアだけでは、と思う。


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