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noteが私の世界観を豊かにしてくれた

私がnoteを始めたきっかけは、記録としてがメインだった。
絶賛片思い中の恋は現在12年目に突入した。
色々アプリで出会いを見付けようとしたけれど、笑ってしまう様なネタみたいな経験しかしなかった。
「この話を忘れない内に面白おかしく書いておこう。」
「大好きな彼の物語を沢山書こう。」
きっかけはそんな軽い気持ちだった。

そうして、私は自分の人生の一部となった数々の物語を綴り、時折読み返しては感傷に浸るのだった。

1年以上、備忘録としてたまに書いては他の方々の記事を盗み読む日々だった。




ある時おススメ記事の中から魅力的な記事が目にとまった。

この記事はもっと注目されるべき「読書感想文」だ。
心の叫び

彼女の名は夏木凛。

村上春樹は読んだ事があったけれど村上龍は読んだ事がなかった。
「シャンパンだけが人生だ。」は読後に感じた彼女自身の言葉である。

私はその言葉を読んだ時、21歳の時に付き合った42歳の彼氏の言葉を思い出した。
「おとちゃんと付き合った時間はキラキラした東京の恋って感じだったよ。おとちゃんはさ、なんかキラキラした世界でずっと妖精みたいに生きてて欲しいよ。」
別れた後にそんな事を言われた。
15年経っても私はシャンパンの様にキラキラして湧き出ては消える泡の様な生き方をしている。けれど飲み残したシャンパンは翌朝になると見たくもない位不味いものとなる。
正に私の生き方そのものだ。
しかしそんな不安定な生き方は当然褒められたものではないし、地に足をつけて生きて行かなくてはいけないと感じていた。

何となく、会った事もない彼女の記事に「そんな生き方でもいいよ」と言って貰えた気がした。
彼女の感想文の全てを理解したくて書店や古本屋を何軒も回り、やっとの事で村上龍の「テニスボーイの憂鬱」を手に入れた。
(「テニスボーイの憂鬱」についてはまた後日感想文を書きたい。)

テニスボーイを皮切りに彼女の記事を読み漁った。
文章の構成や選ぶ語彙まで、さすがライターさんだなと思う表現力。
そしてはっきりした物言いと、コメント欄の秩序ある振る舞い。
写真を撮るスキルが全く無い所もギャップ萌えだ。
社会問題やオリンピックに関するまとめ記事でフォロワーさんを増やした直後に、超下ネタを投下して敢えてフォロワーさんを減らすというプレイを楽しんでいる。
どの記事にも共通して感じるのは、飾らない芯のある考えと人間臭いところだ。

彼女のこの記事で私は泣いた。
一度絶望を見た人は強くて優しいのだ。
心の声

彼女は尊敬すべき存在。



凛様から派生して、またおススメ記事の中に風変わりなクリエイター名を発見する。

〇〇について思うこと…とは?
名前なのかなんなのか…

彼の第一印象はひと言で言うと「人当たりが良い」。
記事で垣間見える風刺的な毒舌とは裏腹に、コメント欄では万人受けする様な言葉を並べている。
ウザ絡みコメントにもちゃんとノリツッコミで応えている。
相手によって自分の立ち回るべきキャラを変幻自在に変えてその場の役割を分かっている様だ。
彼のコメント欄でやり取りしているうちに、本性はどんな人なのだろうとどんどん惹かれていた。

私の何気ないリクエストからこんな大作を執筆して下さった。

彼とたば子との出会いと別れ、復縁までの物語。
CAおとうふが大絶賛


彼は義理堅い人。




そんな私の推しの2人とお話する機会がやって来た。
Twitterの「スペース」という機能を使ってオープンチャットをするのだ。
(clubhouseとか、インスタライブの声だけみたいなもの)
夏木凛様がママを勤める「スナック凛」に毎回ゲストの方がお客様として訪れトークをし、リスナーはその会話を聞いて楽しむのだ。
凛様のサポート役は毎回変わるのだが、今回は〇〇について思うことさん。
大変楽しい時間だった。

お2人がレポを書いてくださっているので是非読んで頂きたい。



このイベントでは多くの方が感想を下さったり、参加出来なかった方も「聞きたかった〜」と言って下さり、感謝でしかない。
顔も本名も知らないのに、声だけ知っただけで2人の事を凄く身近に感じた。

2年前は誰も読まないかもしれないアプリおじさんの話を書き、他の方の記事をこっそり読み、こそこそ開いていたnoteが今は私の生活の一部になった。

他のSNSを中毒的に閲覧する時間が減り、アウトプットとインプットのバランスが良くなった。

沢山の方々と知り合う事が出来た。

コメント欄でのささやかな会話に癒された。

知らない世界を知る事が出来た。

嫌な事や悲しい事があると、それを言葉にして整理する事が出来る様になった。

言葉で皆んなが励ましたり抱きしめたりしてくれた。

noteは私の世界観を豊かにしてくれた。

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