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いつかの朝 #1

凛とした空 暁灯して
明く広がって 柔らかなベールのよう
包まれてそう 気づいた嘘で
僕はごまかして 疲れ果てていたんだろう

鳥が鳴く時刻 灰色の波に揺られて
行き着いた先には幻影
眩しい光 僕は右目を開いて
見つけた そこには過去に捨てた感情が

描いた軌跡を塗りつぶす背の高い影法師
いつかの空に還らぬよう僕の袖を秋風がひいた

ずっとこのまま続くんだろう
どうしようもない一本道
跳ねた泥が哀色に光っては散っていくけれど
落ちた小さなかけらを少しずつ拾い集めたなら
いつか いつか迎えられるだろう優しい朝を

今も理想と現実の中で一人漂って
ふらふらと弱々しく揺れている僕がいるんだ
落ちた雫が作った 波に乗って進んでいく
もう戻れないいつかの空に小さな声で
サヨナラを告げた

ずっとこのまま続くんだろう
どうしようもない一本道
跳ねた泥が哀色に光っては散っていくけれど
落ちた小さなかけらを少しずつ拾い集めたなら
いつか いつか迎えられるだろう優しい朝を


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