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「支え続けてくれたお父さんへ」【父の日/父への手紙】

伝えたくても伝えられない想いがある。

オトシネマでは、大切な人に向けて書かれた実際のお手紙を俳優(声優)が代読する「ハートフルボイスレター」を配信しております。

さて、今週末6月19日(日)は「父の日」という事で、今週は、お父様に向けて綴られた心のこもったお手紙を代読する「Father's Dayボイスレター」をお届けいたします。

「支え続けてくれたお父さんへ」

■お手紙 送り主:ようこ様(女性)
■代読:比江島葉月(俳優・声優)
(※以下Spotifyリンクよりお手紙読み上げ音声のご視聴が可能です)

「支え続けてくれたお父さんへ」

私の小さい頃から、そんなにも自分からどこかに行こうと連れていってくれたり、たくさんしゃべるタイプではないお父さんだから、私としては、お父さんよりもお母さんと過ごすことが多かったから、お父さんよりもお母さんっ子の私でした。

でも、自分が大きくなって、社会人として仕事をし始めて、色々と人間関係や仕事の内容で悩むことが多くなったとき、お父さんが、「お茶でもしよか〜」と声をかけてくれて、おしゃれなカフェでもお店でもなく、道端の自動販売機でコーヒーを買ってくれて、ベンチに座りながら話を聞いてくれました。

私にとっては、子の出来事がとてもうれしく、そして記憶に残っている思い出です。

私が、仕事の愚痴や、不安などを話して、それを「うんうん。そうかー。」と、なにか答えを出してくれるわけでも無いのですが、聞いてくれるという姿勢がとてもうれしくて、自分の中の気持ちを出せたというのでスッキリとしました。

お父さんは、私と違って、一つの職場で新入社員として仕事をし始め、定年まで勤めあげ、きっと辞めたいと思ったり、愚痴をこぼしたくなったこともあるだろうけど、家族のために働き続け、家族の前では職場での愚痴なども聞いたことがなく、私よりも辛抱強く頑張ったのが、とても尊敬できます。

家では、テレビを見て、家事もせずにいる父親を見て、「もっと、お母さんのように家事をすれば良いのに!」と思うこともありましたが、お父さんは、お母さんとはまた違った部分から、私自身を支えてくれていたんだなと思います。

二年くらい前、お父さんが体調を崩して、入院することになったとき、職場の人が御見舞いに来てくれると、お父さんはとても職場でも優しい人だと誰もが話をしてくれて、家では見えない部分で、お父さんが、仕事を頑張っているというのを知ることができました。

愚痴もこぼさず、弱音も家族にはかずに辛いことも乗り越えてきたお父さんは、本当にすごいなと思って、見習いたい存在です。

お父さんには、なかなか感謝の気持ちを伝えることは恥ずかしくてできていないけど、これからも元気で、これからも一緒に出掛けたり、話をしたいなと思います。

お父さん、いつもありがとう。
これからも、よろしくね。

オトシネマイメージビジュアル(FB用4Kサイズ)


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