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“あいさつ”の魔法

みなさんおはようございます。

突然ですが、この世界は、言葉によってできています。

急になんの話だ?と感じたかもしれませんが、そのあたりは進めながらきちんと説明していきます。

言葉には、たくさんの役割がありますが、その中でももっとも重要な役割に、“挨拶”“あいさつ”があります。

たくさんある名詞や動詞など、単純に名前や動作を表す言葉などと比較して、その役割は特殊な効果を持っています。

名詞や動詞は、

例えば、りんご

は、🍎🍏を表し、他者に対し、りんごと言うと、🍎や🍏をイメージし共感する、特定の物の名称とその情報を共有する役割を持つ。

例えば、走る(ハシル)

は、🏃‍♀️💨🏃‍♂️💨を表し、他者に対し、走ると言うと、動作としての走る、🏃‍♀️💨🏃‍♂️💨のイメージを共感して、特定の動作とその情報を共有する役割を持つ。

これらは、どちらも情報共有を目的とし、共通の知識を伝達する道具としての役割が強い。

では、“挨拶”“あいさつ”は、辞書にはこう書かれています。

あい‐さつ【挨拶】 の解説
[名](スル)《「挨」は押す、「拶」は迫る意で、本来、禅家で門下の僧に押し問答して、その悟りの深浅を試すこと》
1 人に会ったときや別れるときなどに取り交わす礼にかなった動作や言葉。「挨拶を交わす」「時候の挨拶」

2 会合の席や集会で、改まって祝意や謝意などを述べること。また、その言葉。「来賓が挨拶する」

3 相手に対して敬意や謝意などを表すこと。また、その動作や言葉。「転勤の挨拶」「なんの挨拶もない」

4 (「御挨拶」の形で)相手の非礼な言葉や態度を皮肉っていう語。「これは御挨拶だね」

5 やくざや不良仲間で、仕返しをいう語。

6 争い事の中に立って仲裁すること。また、その人。「挨拶は時の氏神」

7 応答のしかた。口のきき方。

「馴れたる―にて」〈浮・一代男・二〉

8 人と人との間柄。仲。

「中川殿とこな様との―が」〈浄・五枚羽子板〉  Goo辞書 参照

このように書かれています。

この中で、私達が最も身近に、それこそ毎日の中で交わされる“あいさつ”は、1の意味となりますが、他の名詞や動詞とは違った役割を持っています。

1、人に会ったときや別れるときなどに取り交わす礼にかなった動作や言葉。「挨拶を交わす」「時候の挨拶」

“あいさつ”が魔法の言葉である理由は、その役割にあります。

先ほどの「りんご」や「走る」などの名詞や動詞は、共通の知識を伝達する道具としての役割でしたが、挨拶は、それ以外にも不思議な効果を発揮します。

それは、他者に対して、心の状態を共有し、心の接点を作る役割があることです。

あいさつをする事で、いくつかの効果が得られます。

そのもっとも有効な効果が、他者との関係を開始する魔法の扉を開ける効果です。

この点に特に注目したいと思います。

これは、例えば、初対面の2人の人がいる場合に、どちらから話しかけるべきかは、その時々の状況によりますが、そのきっかけを難しく感じることもあると思います。

そんな時に、この“あいさつ”は、魔法の言葉として役に立ちます。

「おはようございます。」

その一言で、それを聞いた相手は、心を開きそれに返そうと返事をしますよね。

勿論、返事がない場合が状況によってはあるかもしれませんが、ほとんどの場合は、返事があり、その返事がある事によって、相手との距離感がスーッと溶け合うことができます。

同時に、自分自身が相手に対して興味があることや、敬う気持ち、尊敬する気持ちや礼を尽くす気持ちなど、“あいさつ“の効果は、他者とのコミュニケーションにおいて、もっとも有効で、大切な魔法の力を発揮します。

このことは、実験してみると他者からとてもわかりやすい反応の違いが確認できるので、誰かとコミュニケーションする機会にでも、”あいさつをしてからはじめるコミュニケーション“と”あいさつをしないではじめるコミュニケーション“を一度試してみてください。

きっと、あいさつをしてからはじめるコミュニケーションの方が、自分にとっても、相手にとっても、気持ちが伝わり、より理解が深まることでしょう。

”あいさつ“は、有効なチカラを持ち、誰でも簡単に身につけることができます。

しかし、自分の心の状態によっては、素直に“あいさつ”が出来ないような場合もあるでしょう。

でも、その魔法のチカラが分かると、”あいさつ“を活用しないことはすごく損をしていると気がつくと思います。

”あいさつ“は、簡単な言葉でできています。

その簡単な言葉を身につけることで、現実に世界に唯一存在する”相手の心に直接作用する魔法”として機能するのです🧙‍♀️

この魔法の言葉の効果を、有効活用するのかしないのかで、現実の世界での人間関係で、すごく大きな差が出てきます。

“あいさつ”は、孤独な気持ちや、不安、焦り、悲しみなどを取り去り、暖かな安らぎや、存在承認、感謝などを、直接ダイレクトに相手の心に伝えるチカラを持っているのです。

今世界中は、不安や孤独、悲しみなどに包まれてしまっています。

そんな今だからこそ、一人一人が、その魔法のチカラを有効活用して、心を通じ合い、暖かな世界に向けて“あいさつ”の魔法を振りまいていって欲しいと思います。

そして、あなたから始まる魔法の連鎖で、この世界が少しでも明るく、心に希望が満ちあふれた平安な世界を実現して欲しいと思います。

会えない今だからこそ、電話で、SNSで、メールで、家族や友達や仲間に、心を込めて“あいさつ”の魔法を広げていってください。

次回からは、あいさつの種類やそのそれぞれの役割を見ていきたいと思います。 

どんなシチュエーションで使うと効果的なのか。

どんな意味があるのか。

それを知ると、きっと毎日のあいさつが楽しくなり、より暖かなコミュニケーションが始まることと思います。

あいさつの魔法で、未来を明るく照らしていきましょう。


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