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【読書感想文】感情はすぐに脳をジャックする

某読書サークルの課題図書になってたので読んでみた。

感情は、すぐに脳をジャックする https://www.amazon.co.jp/dp/B09L84VW1C/ref=cm_sw_r_awdo_APCA4AETVQZZFX3M1AE6

最近、怒りの扱い方について考えたりしていたので、私にとってはとてもタイムリーな内容が多くてスーッと内容が入ってきてよかった。

ちなみに、私は読むのがそんなに速くないのだが、ちょっと眠い状態でも一日で読むことができた。内容も良く量も軽いので読書ビギナーにもおすすめ。

とくに印象に残ったところについて感想を書いてみる。

感情と向き合うプロセス

私達は日頃感情をめっちゃ適当に扱っているらしい。まずは自分の感情にちゃんと気づくのが大事、みたいに書いていた。

良い感情だから手放しで受け入れる、悪い感情だから蓋をするなど、感情を良い悪いという軸で扱わないのも大事だと書いていた。そうすることでいかなる感情も受け容れやすくなるらしい。これは私にとってとても良い学びだった。

私は、感情に限らず色々なことを無意識に良い悪い軸で扱っているな〜と思った。多分、正義感みたいなものが強いせいで、すぐ「これは良いことか?悪いことか?」という問いが湧きがち。気をつけたいなぁと思った。正義は他人に向けたら暴力になるし、自分自身も生きづらくしてるよな、と思った。

自分の感情がそこにあることを受入れたら次は自分の本当の望みを感情の中から見つけ出すとのこと。つまり、私の関心はどこにあったか?を問う。

思い返すと、今まではこの「自分の本当の望み」を見つけるプロセスと次のプロセスである行動に落とし込むことだけを行なっていて、感情を置き去りにしてきたように思う。

あ〜だから今までは問題が解決してもスッキリしなかったのか〜と、すごい腑に落ちた。私がスッキリするために必要だったのは、ちゃんと感情を見つけてあげて、いかなる感情も受け容れてあげることだったのだ。

いわゆる「ポジティブ感情」もいいところばかりではない


後半部分は、著者と仲間による様々な感情に関する考察だった。ここで印象的だったのは、「喜び」や「誇り」といった、ポジティブと思われる感情もネガティブな面と表裏一体になっているということが語られていた。

私は、ポジティブ感情を感じたときに「なんかちょっと違和感あるけどポジティブ感情に分類しちゃっていいのか?」と素直に受け入れられないモヤモヤした気持ちになるときがあって、それも言語化されていてとてもスッキリした。

例えば、noteにたくさんいいねもらったりとか、ほめられたりしたときに嬉しい気持ちが行き過ぎてマウント取りたくなっちゃう時とかね。(うわ〜大したすごくないのにマウントしてて自分キモ〜w)っていう自己嫌悪・恥の感情と、自分自身に嫌悪されて悲しい気持ち、認められて嬉しい感情がいっぺんに発生したりする。

今まではもう、このゲテモノ感情をどう受け容れればよいかわからず、

「うわ〜!キモイ!キモイ!ア〜〜!()…蓋!ハイ、おわり!」

って感じに発狂していたが、こうやって書き出したり、話したりしたら本当にスッキリするんだな〜と実感した。

以上、とても学びの多い良書でした。感情を受け容れる練習をしつつ、忘れた頃にまた読みたい。


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