舞台感想　宝塚歌劇雪組公演　ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル　Frozen Holiday!

2023年12月12日 21:23

もう、観ることができないのかな……と半分諦めかけていた雪組公演ですが、観ることができました。
男役和希そらさんを、最後に目に焼き付けることができる……嬉しい～

シャーロキアンである生田先生がコナン・ドイルを描いた作品である
「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」
舌をかみそうなタイトルです。
よくわからない長いタイトルとシャーロック・ホームズが何人もいるキャストを見て、「大丈夫？　ホームズマニアが作ったマニアックなトンチキ作品だったらどうしよう……」と思っていたのですが……

生田先生、そんなこと思ってごめんなさい。
すっごく楽しめました！　とっても、良かったです！

卒業する和希そらさんを惜しみ、愛も持って送り出そうとする気持ちが嬉しいなあ～　こういう、宝塚の愛って好きだな～
そして、それに答えるように見事に演じるそら君。
伸びやかな歌声で、まさに作品の要。
退職しようとする編集長を周りが止める様子は、物語でありながら本気も見え隠れする。

ルイーザがとにかくポジティブで明るくて、こんな女性が傍にいれば頑張れる。本当に、素敵な奥さんだなあ～
って思いながら、ふと、思いました。

生田先生、まあやちゃんのこと考えながら書いていない？
なんか、この明るさ、ポジティブさ、まあやちゃんに似ているんだけど……
下衆の勘繰りってやつですかね。

海外ミュージカルのような明るさや転換の速さ、軽やかさ、笑い。
私は、とっても楽しめました。

そうそ、ホームズを殺しちゃって大騒ぎになっているシーンで
「大変だ！　文春が……」
って聞こえて、ドキっとしたんですけれど……
「大変だ！　群衆が……」
でした。我ながら、ちょっと笑っちゃいました……

そして、ショー。

でっかいロゼッタを購入して、振り付けも練習していざ！
100周年を迎える秘境のホテルに宿泊客が集まり、クリスマスと新年をお祝いするという楽しいショーです。

ちょっとデリシューを思い出すようなシーンもある楽しい前半。
客席降りもあって一緒に踊れて楽しい！
デリシューの時もマカロンペンライトで踊ったもんな～　楽しかったな～
こういう企画は、野口先生上手いよな～
そういえばあの時も、お芝居は生田先生のホームズだったっけ！

途中まではすっごく良かったんだけどな～
クリスマスから新年にカウントダウンで変わってからがちょっとな～
雪１００というのもわかるのだけど、ああいう歴史のページをめくる的な映像っているのかな～

でも、咲ちゃんとそら君のダンスはよかったな～
ああ、本当に惜しいな～

そら君を観ながら、胸がぐぐっときて涙がこぼれることが何度もありましたが、そら君の表情は本当に清々しかったです。
少し早いと思うけれど、こんな風に大切にされて、彼女自身が納得してご卒業なさるのなら、これはこれでありだなと感じました。

明るい作品でよかった！

まだまだ宝塚界隈は大揺れですが、インスタでの望海さんとか、ユーチューブでの七海さんとか、OGさんの気持ちを目にすると、胸がいっぱいになります。本当に、彼女たちの想いが届き、良い方向で改革が行われることを願います。
こうして舞台を観ていると、タカラジェンヌは舞台人なのだと、公演をすることに命を削っている方たちなのだと感じます。
だから、舞台人として生きたいと願い、努力する人たちから公演することを取り上げてしまうのは酷だとも思います。

必要な改革を行って、タカラジェンヌたちが安心して公演できるようになることを心から祈っています。

観劇後にエトワールランチを頂きました。
美味しかった❤️