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舞台感想 アロージャズオーケストラ ジャズ&宝塚ボーカルフェスティバルvol.2 Blues

昨日、KOBELCO大ホールで行われたアロージャズオーケストラ ジャズ&宝塚ボーカルフェスティバル vol.2 Bluesを観てまいりました。

これがとても楽しめるコンサートで大満足で帰ってまいりました。

失礼ながら、メインのアロージャズオーケストラを存じ上げなかったのです。武庫之荘をベースに活動なさっているようで、ピアノ、ギター、ベース、ドラム、トランペット、トロンボーン、サックスで構成されたオーケストラでした。ソロ演奏のレベルも高くて、聞きごたえのあるオーケストラでした。

一部は、愛音羽麗さんと悠未ひろさんが登場!
OGとはいえ、登場した時の「華」は現役さながら。

特に長身でスタイルの良い悠未さんの輝きには目を引かれました。
悠未さんといえば、私は三年ぶりに拝見しました。
2020年に大阪のNHKホールで、松岡充さんが主演だった舞台「私のホストちゃん THE LAST LIVE」にゲスト出演されているのを見たのですね。
ホストに扮したイケメンたちが指名のカードを集めに客席まで来るっていう生々しい演出に若干ひいた覚えがあります。
でも、悠未さんが登場すると、元タカラジェンヌらしい姿勢の良さと品の良さで「やっぱり違うなあ」と感じました。
その時も歌われたと思うのですが、印象に残っていません。どうしてかな?

ですが、今回は、歌が! 素晴らしい!
伸びやかで、音程も確かで、聞き惚れてしまいました。
そして、長身のあのスタイルと華やかさ、輝いていましたねえ。
かなりトレーニングなさっているのではないかと思いました。

愛音羽麗さんも相変わらずお美しい。
悠未さんと愛音さん、83期の同期で仲良しだそうで、知らなかったです。
愛音さんは二人のお子さんを育てるお母さんには、見えませんねえ。
美しすぎる……

お二人とも、パンツ姿でかっこいい!!

お二人が歌われた曲は順番は定かではないけれど
カサブランカのas time goes by
Night&Day
星に願いを
オーシャンズ11のFATE CITY
ベルサイユのばらの愛あればこそ
エリザベートの闇が広がる
明日へのエナジー

くらいだったかな?
バリバリのダンスはなかったけれど、ちょっとしたポーズを決めるだけでも様になっていて、やはり違うなあって感じました。
それに、指さしウィンク! 一階席前方は、被弾危険地帯でしたね。天に召された方もおられるのでは?

二部は、
上田正樹さんのブルースから始まります。
昔、ちょっとだけジャズピアノを習っていたことがあるのですが、結局「ブルース」がなんであるかなんてわからずにやめてしまいました。
でも、上田さんの「人間」って生き物のパワーをじわじわ感じるようなしぶい歌声を聞いていると、心が震えるならそれだけで「ブルース」なんだなって感じさせてもらえました。
上田さんは、ベートーベンを尊敬しておられるそうで第九の歓喜の歌をアレンジして歌われたのが素敵でした。
「悲しい色やね」や最近の歌も歌って下さって、聞きごたえがあってとてもよかったです。

そして、最後に登場されたのが安奈淳さん。

よく考えてみれば、安奈さんを生で拝見するのは、中学生の頃ベルばらに夢中になって大劇場に通っていた頃以来なんですよ……もう、50年近くたっている。テレビやネットやスカステでは拝見することはあっても、生は本当に久しぶり……半世紀やん……
御病気を克服なさったとは聞いていたけれど、どんな歌声かしら……

!!!!!!

上田正樹さんに負けていない!!

「年を重ね、人間に深みが出てくると芸術性が高くなる」
ってな感じで評価される歌手や指揮者やピアニストがおられますよね。
私は、そういった言葉で絶賛される方を見て、
「声がでていないじゃない」とか
「めちゃくちゃミスタッチ多いじゃない」とか思ってしまう、「深み」に鈍感な人間なんですけれど、ミキちゃんの「深み」はビンビン感じてしまいました。というか、めちゃくちゃストイックにトレーニングされているのではないかと推測できる良い声。
そして、言葉を大切に歌われる姿勢がビンビン伝わってきて、「ああ~いい歌だなあ~」って感動できます。

上田正樹さんの歌に大感動したとおっしゃっていましたね。
心に響く歌にジャンルなんて関係ないですね。
袖で感動した安奈さんが颯爽を現れて歌う時「上田さんの歌に今感動して震えている心」が安奈さんの歌ににじみでてきて、昨日のあの場所でしか聞けない歌を聞いた気がしました。

歌われた曲は、
ラストダンスは私に
愛の宝石
パトリシア・カースのブルースを歌う女
エディット・ピアフの……題名忘れてしまいました……

そして、悠未ひろさんと愛音羽麗さんと一緒に
すみれの花咲くころ

やっぱりいいなあ、「宝塚」
「宝塚」って世界に生きていた人の醸し出す輝きは独特で好きだなあって感じました。

最後は、上田正樹さんも一緒に歌われました。
なんだったかなあ????「見上げてごらん夜の星を」だったかな?
自分自身が、昨日のことがあやふやになる年齢になってきたと思うと情けない……

ま、そんな感じで、楽しく素晴らしいコンサートでした。

興行としては、ちょっと箱が大きすぎだったのではないかと素人なりに心配してしまいました。二階席とかすごく空いていたので……
もう少し小さな箱で、手ごろな料金だったら……と思いました。

エンタメを成功させるのもなかなか大変だなあと思いつつ、素敵な時間を過ごさせて頂けたことに大感謝の一日でした。

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