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さんま苦いかしょっぱいか

今年は秋刀魚が豊漁で手に入りやすいと耳にします。確かによく並んでいるし福々した身の秋刀魚が多い気がします。

秋刀魚と聞くと、私はほぼ自動的に「さんま、さんま、さんま苦いかしょっぱいか」という一節が浮かびます。

出所はどこだろうと思って調べてみると佐藤春夫さんの詩。多分美味しんぼか何かの漫画で読んだんじゃないかな。


記憶に残る言葉ってすごいと思います。

多分20年は毎年この言葉を頭に浮かべているはず。

一度見たものでここまでずっと、反射的に覚えていることも珍しい。


そして秋刀魚が苦いかしょっぱいかって、なんとぴったりな表現だろうとも思います。


詩を全部読むと切なく寂しい情景が浮かぶ詩だということを初めて知りました。秋の夜長の寂しさと美味しさの対比。


言葉の奏でる世界は美しい。

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