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ぺこらの挑戦#20 ぺこみこの復活

【注意】本稿は筆者の独断と偏見に基づく何ら根拠のない憶測である。

ホロライブ大運動会の施設改修や前日練習、当日の競技等を通じて久しぶりにぺこみこの掛け合いをたっぷりと堪能し、溜まりに溜まった溜飲を下げたリスナーも多かったのではないだろうか。ぺこみことは改めて説明するまでもなく、多くのファンを持つ特別感の高い二人組、兎田ぺこらとさくらみこのことである。

ぺこみこの歴史を紐解いていくと、二人の初コラボは2019年9月15日に配信されたマイクラだったようだ。みこはデビューから1年と少し経ったあたり(ホロライブ加入後9ヶ月程度)で登録者数は7万人前後、ぺこらはデビューから2ヶ月ほど経った頃で登録者数は3万人前後だったとみられる。

この頃の状況を見てみると、みこは登録者数が伸び悩んでいた様子で、何らかのテコ入れ策を模索していたのではなかろうかと推測される。

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一方のぺこらも登録者数が伸び悩んでおり、同期の後発組に先行されている状況で、浮上するきっかけを欲していた時期であったとみられる。

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このように二人が集客力向上のきっかけを模索していた時期が重なっていたことから、以前より知己であった二人がこの状況を打開するためにコラボを活用しようとしたことが、ぺこみこを誕生させる契機になったのではないかと想像する。

こうしてぺこみこは誕生し、以後2019年はマイクラを中心に、また2020年はARKを中心にコラボを展開していくことになる。さらには、自枠で配信するゲームでのコラボだけでなく、公式チャンネルで配信されるイベントや案件にも出演するようになったことから察するに、運営サイドにおいても、ぺこみこのカップル営業を積極的に展開していたようだ。

人気ゲームでのコラボや案件などで露出が増えたぺこみこはリスナーの間に浸透していき、オリジナル曲である「ぺこみこ大戦争」リリースから、公式チャンネルでの年末年始イベント「ゆくホロくるホロ2020」のメインコンテンツと言っても過言ではない「ほろかるた」への出演、そして2月のライブ「bloom」序盤における盛り上げ役として、「みこ→ぺこら→ぺこみこ」と連続したセトリの設定というように、ぺこみこはホロライブの全体イベントでも重要な役割を担うほどのカップルに成長した。

ところが、2月の「bloom」が終わった後、ぺこみこが急激に動きを止めてしまった。通常配信におけるゲームでのコラボが無くなり、案件やイベント等の展開も全くなかった。そうなった理由は当事者でなければわからないことだが、状況から推測を試みてみよう。

通常配信におけるゲームでのコラボがなくなったのは、コラボするメリットが少なくなってしまったからだと思われる。実は、ゲームでの一対一のコラボは2020年4月が最後で、その後のコラボは全て記念回へのゲスト出演や、案件・イベントへの出演といったものであった。二人ともそれぞれ登録者数も増え、ソロで十分に数字をとれるようになってきたため、コラボによってお互いの時間を拘束するメリットが薄れてきてしまったのではなかろうか。ぺこら自身、計画的なコラボで相手の時間を拘束するのは申し訳ないので、時間のある人だけが来られる突発コラボの方が性に合っていると語っており、本来は計画的なコラボにはあまり積極的でなかったということもある。

下記の図を見てもらえると、ちょうどゲームでのコラボが行われなくなった時期あたりから二人の登録者数が伸び始めているのがわかるだろう。このように、ぺこみこの所期の目的であった互いの集客力の向上を実現することができたので、コラボは一段落することになったという見方もできるのではないだろうか。

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また、2021年はぺこらが女性ストリーマー世界一を視野に入れ始めたことから、配信上の制約などにならぬよう、あえて「ぺこみこ」を封印していたという可能性もあるかもしれない。ぺこみこは特に人気が高い二人組だけに、コラボのハードルがかなり上がってしまっているのではないだろうか。これはぺこマリにおいても同様の現象が発生していて、リスナーの期待度が高いために面白い配信にしなければならないというプレッシャーがあり、マリン船長が企画を出してもぺこらがなかなか首を縦に振らない、といった主旨のことを船長の配信で聞いたことがある。

一方で、案件やイベントなどにおけるぺこみこ展開がなくなったのは、運営サイドの営業戦略が、カップル営業からユニット営業へとシフトしつつあるためではないかと考える。昨今、多数の企業系コラボが発表されているが、そのほぼ全てが数名のユニット展開となっており、企業系コラボが多人数化する傾向にあるようだ。もちろんそれが全てではないと思うが、カップルでの営業が下火になってきたために、ぺこみことして売り出す機会が減少してしまった結果、案件やイベントへの出演が減ったのだろうと思う。

もちろん、これらは根拠のない勝手な憶測に過ぎないが、このような側面もあって、ぺこみこは幻のカップルとなってしまったのではないかと考える。しかし、二人の絡みが皆無になってしまったわけではなく、数少ない二人の絡みが、逆に二人の関係性に何ら変化はないということをリスナーに示してもいる。つまり、例えば5月のマリカ凸待ちや先日のホロライブ大運動会の時のように、ぺこみこは必要に応じていつでも復活可能なのだ。

絡みのないまま時が経ってしまっても変わることなく、気の置けない者同士を感じさせるぺこみこのやりとりを見るにつけ、またクリスマス前後のオフコラボやら、年末年始イベントの主役としての活躍やらを二人に期待してしまう。過分な期待は禁物だが、また再びぺこみこと楽しい時間を過ごす機会は必ず訪れるはずだ。稀に突然やってくるからこそ、喜びも大きいのではないか。それを待つのもまた楽しからずや、まあ余計な心配はせずにのんびりとその時を待つことにしよう。

※11月19日追記
11月18日、ぺこマリの超突発コラボあり。ぺこらが既に枠立てしていた船長を雑に誘ったらしい。船長は一度立てた自枠をつぶしての参加。ものすごく面白かったのでぜひ。

※11月20日追記
この日ぺこらは一人で配信するつもりだったとのこと。ぺこらはこの日とは別の日を想定してコラボの誘いを持ち掛けたようだが、喜んだ船長がこの日の参加を申し出たので突発コラボとなった、というのが真相のようだ。実にこの日から4夜連続でぺこマリが供給されることとなった。

※2022年3月7日追記
さくらみこがぺこみこについて語った。筆者の憶測は当たらずと言えど遠からずといったところだったかも?