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ぺこらの挑戦#45 にじホロぶる団

【注意】本稿は筆者の独断と偏見に基づく何ら根拠のない憶測である。

この4月、兎田ぺこらは2023年第1四半期における女性ストリーマー世界一、VTuber世界一の二冠王となって気力も充実、怒涛の快進撃でリスナーの度肝を抜いた1月すら超える大活躍を見せた。
もうすでに知っているものばかりかもしれないが、いくつか主だったものをピックアップして紹介してみよう。

配信内訳 4/1~4/15
配信内訳 4/16~4/30

毎年何らかの仕掛けでリスナーを楽しませてくれるエイプリルフール、今年は「実写版ぺこら」で好評を博した。
ぺこらのコスプレで有名な星宮ちょこさんがまさにイメージ通りの超美麗3Dぺこらを演じているのは見物である。

そして今月も幸運が大暴走、ポケカ開封配信では1ボックスからナンジャモを2枚引きしてみせた。
あまりの幸運に絶句してしまい、怖くなってきてしまうところがおかしくもかわいらしくもある。

テトリスの名手星街すいせいを解説に迎えて主催したぷよテト大会は、事前から多くのホロメンが練習配信を行うなど大きな盛り上がりを見せ、本大会ではVTuber歴代5位、ホロライブ歴代2位となる同時接続数を叩き出すという大成功を収めた。

ぷよテト大会の余韻冷めやらぬ4月18日、ぺこらは早くも次のプロジェクトであるグランブルーファンタジー闇の古戦場に向けて動き出した。
今回の闇の古戦場をともに戦い抜く仲間として、ぺこらの呼びかけにより、にじさんじとホロライブというVTuber業界をけん引する二つの大箱をまたぐメンバーによって構成された「にじホロぶる団」が結成されたのだ。
にじさんじとは過去に何度か交流はあったものの、最近のぺこらは配信ではほとんど没交渉であったところからの発表だったのでこれには驚かされた。

団員たちは、最初こそ遠慮がちなやりとりではあったものの、古戦場をともに戦ううちにしだいに打ち解けていき、いつしか古戦場配信はわいわいがやがやと楽しいトークを楽しむ場となった。
筆者はグランブルーファンタジーをかじった程度で全く詳しくないのだが、その程度のにわかでも全く支障なく配信を楽しむことができ、推しがいてもいなくても関係なく全ての配信が楽しくて、全部の配信を視聴してしまったほどだ。
たくさん笑わせてもらった楽しいトークが満載なので、まだ見ていない方はぜひアーカイブを追いかけてみていただきたい。

20日の肉集めでは、3人のホロメンの配信が連続し、リレー配信のような形になったが、これは自然発生的なものだという。
なるほど、実際に視聴してみるとグランブルーファンタジーは画面の動きがほとんどないだけに、一つの枠で長時間連続してやるよりは1時間づつ枠を変えることで変化をつけていった方が、リスナーも視聴しやすいような気がする。
また、筆者はにじさんじの配信者の方々についてほとんど何も知らなかったのだが、リレー配信のホストになることによって自然に情報が入ってきて、よりその方に親しみやすくなり配信が一層楽しくなっていくという相乗効果があるようにも感じた。
リレー形式でどの時間帯でも配信をやっていて、時間が空いているメンバーが自由に出入りするという形をとったのは団のメンバーにとってもリスナーにとってもよい形であったと思う。
その後もリレー形式の配信を積極的に活用していった一連の古戦場配信は、いずれも高い同時接続数を記録することとなり、リスナーのにじホロぶる団への関心の高さが浮き彫りになると同時に、古戦場配信とリレー形式の配信との親和性が高いことが示されたように思う。

にじホロぶる団配信スタッツ ※データはVSTATS(@Holo_Data)より

にじホロぶる団は、リスナーを大いに楽しませてくれただけでなくメンバーにとっても良い効果があったようだ。
例えば登録者数の変化。
にじさんじの4人を見てみると、古戦場が始まった20日前後から急激に伸びている。(データはPLAYBOARDより)

ニュイ・ソシエール
夜見れな
アルス・アルマル
奈羅花

ホロライブの方は、ほとんど1万人単位の変動でしか追いかけられないので効果の程が読み取りづらい。
スバル、ぼたん、ポルカの三人は古戦場の直前に登録者を増やしてしまっており、1万人単位のグラフだと効果が見えない。
また、こよりは千人単位で追いかけられるのだが、恒常的に登録者数が多いため、やはり効果が直接的に見えてこない。
それでも、古戦場の期間中にぺこらの登録者増加ペースが急に上昇していることからみて、ホロライブ側にもいい影響が出ているのだろうと思う。

大空スバル
兎田ぺこら
獅白ぼたん
尾丸ポルカ
博衣こより

ぺこらのものまねをするとスネ夫になるスバルのものまねをするという地獄のものまね大会になったり、勝つか負けるか最後までわからないギリギリの戦いを全員で戦い抜いて青春したり、なぜか突然の水着大会になったりと、リスナーにとって古戦場のことがわからなくても、どの配信もとても楽しいものであった。
一方、団のメンバーとなった配信者たちにとっても、古戦場後の配信で感想を聞いた範囲では、他箱との交流や新しい仲間との配信を楽しめたり、団のメンバーと古戦場を走ることを楽しめたりしたようだし、数字的にも例えば登録者数が増えるなどのよい影響があったものと考えられる。
このように、リスナーにとっても配信者にとってもよいものであったということは、「にじホロぶる団」は大成功を収めたと言っていいのではないだろうか。
正直、この闇古戦場だけで終わらせてしまうのは惜しいメンバーだと思う。このメンバーで古戦場の打ち上げに行きましたとか、このメンバーで新企画をやることになりましたとか、そういう話をぜひ聞いてみたいものだ。

全力の古戦場の後で、ぺこらを少し休ませてやりたいところだが、月末にはholoXの企画であるホロドロケイへの参加、天皇章春での大勝負が残されており、5月に入ると運営サポートの元でGW企画スーパーホロライブワールドを主催するなど、ぺこらの足はまだまだ止まることを知らない。
兎年の今年は普段と違う一面を見せたい、ぺこらはそう言って全力で走り続けている。
年間を通じてのビッグプロジェクト「全人類兎化計画」を筆頭に、新春ゆびをふる大会、一致するまで終われまテン、猫鑑賞会、引っ越しの報告、激辛ペヤング、超美麗3D、ぷよテト大会、にじホロぶる団などなど、自らの殻を破るかのように積極的に新しいことに挑戦していくメンタリティ、バイタリティは、敬意を払うに値するものだ。
願わくば、喉や体を壊すことなく、やりたいことをやりきるまで駆け抜けていただきたい。

※2023年5月4日追記
Streams Charts 発表の統計によると、兎田ぺこらは4月の視聴時間においてYoutubeGamingストリーマーの(女性限定ではなくVTuber限定でもなく全体の)トップとなった。