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ぺこらの挑戦#30 巻き返し
【注意】本稿は筆者の独断と偏見に基づく何ら根拠のない憶測である。
兎田ぺこらが帰ってきた、そんな気分にさせられた4月だった。ぺこらは2月に喉を痛めて一週間休養し、その後3月の全体ライブのために喉を痛めないようセーブしながら配信してきた。その結果、今年の第一四半期は昨年の70%程度の視聴時間にとどまり、StreamHatchet社の女性ストリーマー視聴時間ランキングでは世界6位という結果に終わった。
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なお、2月時点での統計データで視聴時間の過少計上は解消されていたかに見えたが、2022年第1四半期のデータでは、未だに解消されていない模様である。本来ならぺこらの視聴時間は5.2Mあるはずなので、世界4位にランクインしていてもおかしくないのだ。
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あわせて他のデータも整理しておこう。過去の動画の再生回数が4億ビューにあと2千万ほどに迫っている。再生ペースは月に約1千5百万ビューを維持しているから、来月には4億ビューに到達するものと予想される。更にその数か月後にはキズナアイ超えも視野に入ってきた。
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一方、チャンネル登録者数はホロライブ全体が振るわない中、何とか月3万ペースを維持している。このペースが続けば、ちょうど7月の三周年記念日前後に200万人到達となりそうだ。
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スパチャについてはもともとあまり力を入れていないが、それでも1~3月の累計で2千2百万ほどだ(PLAYBOARD調べ)。昨年は年間で約1億2千万円であったが、このペースで行くと今年はこれを大きく下回ると予想される。
■2022年第1四半期における各指標の動向まとめ
視聴時間 ↓ 戦略的にライブを優先し配信をセーブ
再生時間 ↑ 順調に推移
登録者数 ↑ ペースは落ちたが右肩上がりは維持
スパチャ ↓ 戦略的に優先度低
全体的にはあまり順調とは言えなかった第1四半期を終えて4月に入ったわけだが、ぺこらは巻き返しを図るかのように次々と手を打ってきた。
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最初の手は昨年に引き続きエイプリルフール動画「ぺこにゅーす」。昨年はエイプリルフール配信の前座として活用したが、今年はYAGOOを起用し動画単体で笑わせてくれた。動画再生数は現在50万ほどだが、アーカイブで50万を超えるものは少ないので、企画としては大成功だったと言っていいのではないだろうか。登録者200万人到達でYAGOOとの勝負という次の展開につながる布石を打っておいたぺこらの着眼点は秀逸というほかない。
そして次の手は人気のエルデンリングの長時間配信だ。やる気がなさそうな素振りを見せてリスナーの期待をかわしながら、効果的な開始時期を測っていたものと思われる。初回いきなり6時間、その後も4~7時間の長時間配信を立て続けに行って、第1四半期はやや消化不良気味だったリスナーの鬱憤を晴らしてくれた。
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4月後半には、ホロメンでグループを作り、グランブルーファンタジーの「古戦場」というイベントに初参戦した。負けず嫌いのぺこららしく、グラブル民たちを驚かすような編成を用意して臨み、初参戦としてはこの上ない成績を残した。準備から予選、本戦まで全力を尽くしてやり切ったぺこらの姿勢からは、単に負けず嫌いというだけでなく、グランブルーファンタジーのファンたちに失礼のないようにという敬意がひしひしと感じられた。一般的に、配信者が熱狂的なファンの多いゲームに手を出そうとすると、ファンたちから反感の目を向けられることが多いが、敬意をもって臨んだぺこらの姿勢はグラブル民に正しく伝わったようで、ツイッターでのぺこらへの評価はおおむね良好で、反感を示すような言動は全くと言っていいほど見られなかった。
更にぺこらはShort動画の連続公開でたたみかけた。いかにもぺこららしいと感じられるかわいらしい動画ばかりなので、ぜひ一度ご覧いただきたい。
ただ連続公開はどうだったか。連続公開すると視聴が分散してしまって個々の動画の再生数が伸び悩むのではないだろうか。実際にShort動画の再生数は軒並み30万以下と通常配信のアーカイブよりも低い数字になっている。
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ただし、GW企画への助走として、あるいはぺこらのチャンネルへの入り口を広げるものとしての役割を期待しての連続公開、という戦術だったとするならば、Short動画個々の再生数よりも連続公開による疾走感や話題性を重視したのかもしれない。
そして止めの一手がGWスペシャル企画のドラクエⅡクリア耐久だ。朝までずっとしゃべり倒したおかげで、またも喉の調子が怪しくなってしまったがやはりぺこらの醍醐味はRPGと長時間配信にあると言っても過言ではないと筆者は思う。ぺこらが長時間配信するRPGはとりわけ面白いのだ。どうしてぺこらがプレーするのを見ているだけで自分でプレーするより何倍も面白いのか、語り始めたらきりがないので割愛するが、結局のところ、ぺこら本人が楽しんでプレーしているから見ている方にも楽しさが伝わる、ということだと思う。
4月に入ってようやっと配信の優先度を上げることができたぺこらは、やや出遅れた感のある第1四半期の巻き返しを図るべく、一気に大攻勢をかけてきた。筆者としては、寝不足にはなったものの、ぺこらの良さを十分に堪能することができた大満足の月となった。喉の調子が悪化しなければ、5月も全力のぺこらが見られるはずだ。GW後半、どんなスペシャルが待っているのか、そしてその後はどんな配信で楽しませてくれるのか、大いに期待しながら待とうではないか。