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ぺこらの挑戦#49 次の時代へ

【注意】本稿は筆者の独断と偏見に基づく何ら根拠のない憶測である。

世の中はウィズコロナの時代からポストコロナの時代へと遷移し、SNS等を見るにつけ、これまで外出を控えていた人々の外出に対する意識が変化してきているのをひしひしと感じる今日この頃である。
ウィズコロナの時代にあっては、家に滞在する人が多かったことが追い風となって、生配信型のVTuberが視聴者数や視聴時間を大きく伸ばしてきたが、ポストコロナの時代となって人々の外出モチベーションの高まりとともに、ホロライブにおける生配信の視聴者数が減少傾向にあるように思える。

さすがに全体を追いかけている余裕はないので、コンスタントに配信を続けている兎田ぺこら、さくらみこ、大空スバル、博衣こよりの平均同時接続数の変化を追いかけ四者の平均をとってみた。
サンプル数が少ないので正しいトレンドを表しているかどうかは疑問があるかもしれないが、近似曲線を見るにとりあえずは筆者の体感通り減少傾向となっているようだ。

2022-06~2023-06平均同時接続数四者平均

全体的に同時接続数が減少傾向にあるのと同時に、面白そうな番組だけに人が集まるという傾向も顕著になってきているようだ。
ホロライブの営業戦略により単推しから箱推しへというリスナーの横展開が進んだことで、ホロライブ全体の底上げを図ることができたわけだが、その影響で番組を人で見るのではなくコンテンツで見るという傾向にシフトしてきているように感じる。
パーソナリティとコンテンツの両方に魅力がなければ人を集めることができない、そういう時代に入りつつあるのではないだろうか。
外出の機会も増えて生配信を見るための時間が減り、「ぺこらだから見る」だったのが「ぺこらが面白そうなことやってるから見る」ようになった人が増えたのかもしれない。

兎田ぺこら7月配信内容(ぺこーら24は除く)

例えばぺこらの7月の配信(ぺこーら24は除く)における傾向をみてみると、ノエぺこカジノ対決やホロメンに1万円渡したらなどの企画ものの人気が高く、次いでお得意のゲームに視聴者が集まっている。
その一方で土日RPG、同時視聴、案件についてはゲーム配信よりも視聴者が少ない傾向にある。

もともと土日の昼間に配信するRPGは人が集まりづらい傾向にはあったが、2021年の龍が如くやドラクエ11、FF10、2022年のDQM、ポケモン、今年の妖怪ウォッチ、ホグワーツレガシー等はいずれも2万超の平均同時接続数であったため、土日に外出する人が増えて配信を見る人が減ったという可能性もある。
ただ、この6月、7月には、大空スバルがFF10やペルソナ5で高い同時接続数を出していることからみて、(大空スバルのRPG配信には定評があるという理由もあるかもしれないが)選択するゲームタイトルがリスナーに魅力的と感じられるかということがより重要になってきているのかもしれない。
キングダムハーツの配信はおよそ画期的なことではあったが、リスナーには意外にもあまり響かなかったといったところだろうか。

同時視聴については、もともとメンバー限定の定番コンテンツであったものが、いつしかメンバー限定ではなく一般公開コンテンツとして配信するようになった。
一時期はTwitchのウォッチパーティ機能を活用しての同時視聴もやったことがあるが、最近は全く利用していない。
Twitchで新しいリスナーを集める手間と、視聴時間ランキングを見据えてのYouTube Gaming カテゴリへの視聴時間の集中ということを考えるとぺこらにとってはもはやTwitchは無用の長物と化した感がある。
同時視聴というコンテンツは、視聴時間はたいして稼ぐことはできないが、しゃべりが少ないので喉休めとしては最適である。
配信の休みをあまりとらないぺこらにとっては、視聴時間を積み上げながら喉も休められる一石二鳥のコンテンツであり、これからも積極的に活用していくのではないかと想像する。

案件については、誰がやっても数字が出ないので視聴者が少ないのは致し方ない。
むしろぺこらだからこの数字が出ているとさえ言うことができ、そのために案件も多くなってしまうという一面があるのは痛し痒しである。

世界一を狙うのであれば、企画ものばかりやっていればいいんじゃないかと思う向きもいるかもしれない。
ぺこらも5年目のベテランだし、数字の出し方はわかっているだろうから、数字の獲得を重視したコンテンツを作ることもできるだろう。
しかし、ぺこらの配信ポリシー上、数字の獲得だけを目的としたコンテンツを濫発するようなことはない、と筆者は思う。
なぜならそれはあくまで一時しのぎにすぎないとわかっているからだ。
数字を全く意識しないということは現実的にないだろうが、ぺこらはこれからも自分の配信姿勢とリスナーを大切にしていくことだろう。

ぺこらの配信ポリシーはバラエティであり、リスナーを飽きさせないために変化に富むコンテンツを用意することを重視している。
そして何度も繰り返し書いているように、それらのコンテンツをまず自分が楽しむことによって、その楽しさを実をもってリスナーに伝えるという精神がそのバックボーンにある。
このことがぺこらをトップVTuberたらしめているのだと筆者は思う。
ぺこらは楽しそうに配信する、と言って多くの人が虜になっていくのはこのためだ。
数字が出ようと出まいと関係なく「楽しさ」を配信で伝えることによって、ぺこらの配信は楽しい、という「種まき」をし続けているからこそ世界一を視野に入れるところまでたどり着いたわけだ。

そんなぺこらの7月は、前回報告の通り4周年企画のぺこーら24が200万時間を超える視聴時間をたたき出したため、今年の最高値となることが既に確定している。

7/1~7/15配信内訳
7/16~7/31配信内訳

場合によっては初の月間400万時間に届きそうな勢いだったが、自枠で配信できそうなのはあと2日しかないのでさすがにそれは難しいか。
ぺこーら24のダメージが予想以上に大きく、喉の回復のために3日間の休みを取らなければならなかったが、その後は二回行動、三回行動を繰り返して精力的に配信を続けている。
ただ、この週末はFGOアンバサダー企画に出演するために、自枠での配信をしている余裕はないものと思われる。(29日からのホロライブサマーソング歌枠リレーに名前を連ねていないのも、このアンバサダーに集中するためであろう。)

※7/29追記
7月29日の夜、ぺこらはストリートファイター6の配信を行い、昼間の精神的な疲労をリフレッシュした。7月30日の夜にも配信を行う予定である。
配信が頑張ったご褒美とはいかにもぺこららしい話である。

※8/5追記 2023年1月~7月視聴時間

また、8月、9月はともにライブ出演を控えており、ぺこらにとっては配信をどれだけ維持できるかが焦点となってくるだろう。
全体ライブがあった3月には視聴時間が大きく落ち込んだので、8月、9月も同様の状況になってしまうかもしれないが、無理せず焦らず、ライブの成功に向けて注力していただければと思う。
世界一は大事な目標ではあるが、意識しすぎてストレスにならなければいいなと思う次第である。

■ホロライブ・サマー2023 3DLIVE Splash Party!
8月26日(土) Sunshine
8月27日(日) Night

■Blue Journey 1st Live「夜明けのうた」
9月13日(水)