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ぺこらの挑戦#50 二律背反

【注意】本稿は筆者の独断と偏見に基づく何ら根拠のない憶測である。

7月のぺこーら24のダメージが時間を置いてから顕在化してきたのか、兎田ぺこらは7月末頃から8月にかけて喉の調子があまり良くないようだ。
月末のホロライブサマーライブの準備や各種イベントへの参加に忙殺されるスケジュール、記念配信ラッシュで混雑を極める配信枠、8月のぺこらは、そんな状況の中で目標の視聴時間世界一に向けての配信の維持と、喉の調子の回復を両立させなければならないという困難に直面することとなった。

8/1~8/15配信内訳
8/16~8/31配信内訳

今年のぺこらの平均配信時間は約3時間だが、8月1日~15日の平均配信時間だけを見てみるとこれより1時間も少ない2時間程。
枠を押さえながら仕事が押してリスケすることも再三あるなど、8月前半は特に配信時間の確保が難しかったように感じられた。
その分、短時間でも休みなしに配信を続けることで視聴時間を積み上げようという方針だったようだ(8月は配信を休んだのは1日だけ!)。
また、コラボなどで他枠に出演した場合、それだけでは終わらずに二回行動で自枠でも配信することで、自分のリスナーたちとの時間を大切にしつつ、視聴時間も積み上げる努力を怠らなかった。
その一方で、時間はありそうでも少し早めに配信を切り上げることもあり、状況に応じて喉の調子を見ながら配信時間をセーブしていた、という一面もあったようだ。
視聴時間のためには長く配信したい、喉のためには短く配信したい。
ぺこらは、1回の配信時間は短く抑制しつつも、休みなしに配信することで全体の配信時間を確保するという方法をもって、この二律背反の解決に挑戦していたのかもしれない。

そんな苦境の中で生まれた傑作が8月6日の無言マリオパーティだ。
出演者は一言もしゃべらずにdiscordのチャットのやりとりだけで配信を行うのだが、面白すぎて笑いが止まらなかったので、もしまだ見ていなかったらぜひ見ていただきたい。
何度も使いまわせるネタではないだろうが、しゃべらないことで喉への負担を軽減しつつリスナーを楽しませることができるという意味では、画期的な企画だったと言えるのではないだろうか。

今月は、二日間のライブに出演するという状況が3月とよく似ており、それに加えて、ポケモンユナイト世界対抗戦、ホロライブインドネシア運動会、ホロ鯖夏祭りといったイベントへの参加や、周年記念ライブ2本へのゲスト出演などがあったことから、3月並みに視聴時間が落ち込むのではないかと筆者は予想していたが、さまざまな工夫や努力を積み重ねて配信を継続し、
終わってみればしっかりと数字をまとめて来たのはさすがである。
喉の回復状況がどの程度なのか不明なのが不安材料ではあるが、困難な状況にもかかわらず一定の数字を積み上げることができたのは、目標とする年間視聴時間世界一に向けて大きな前進であると言えるだろう。

2023年1月~8月視聴時間

では、ライバルたちの現時点での動向はどうなっているだろうか。
第2四半期の段階でトップ5に入っていた女性ストリーマーたちの視聴時間を追ってみた。
なお、ホロメンはVSTATSから、それ以外はSullyGnomeからの集計であり、STREAMS CHARTS 発表の数字とは差異があるかもしれない。

2023年女性ストリーマートップ5視聴時間

赤く色づけしたのが四半期ごとのトップである。
第3四半期は2ヶ月経過時点でrivers_ggがトップを走っている。
7月のぺこらについて来られる者はいないと予想していただけに、これにはびっくりした。
年間トータルで見れば大きな差があるが、ぺこらと同等以上の数字を出せるポテンシャルを持つrivers_ggが、今後最も脅威となりうる存在だろう。
また、大きなブレがなくコンスタントに数字を刻んでいる博衣こよりも見事であり、年間1位は難しいとしても2位争いには十分絡むことができそうだ。
現在2位のrivers_ggとは200万時間の差があるが、rivers_ggには波があるだけに、こよりがこのまま継続して数字を伸ばしていくことができればチャンスはあるのではないだろうか。
さくらみこは、7月・8月と止むを得ない事情によりお休みの期間が発生してしまい、視聴時間が伸びなかったのは残念だが、人気が高いだけに今後必ず盛り返してくるだろう。

いろいろあった8月も終わり、いよいよ9月だ。
9月13日には、Blue Journey 1st Live「夜明けのうた」が開催され、ぺこらも出演予定である。
今回はオンラインだけでなく、東京ガーデンシアターで行われるライブだ。

ホロライブサマーSunshineでのトラブルの反省からか、今回のライブの配信はZ-aNだけでなくSPWNでも配信されることが決まった。

この9月も、ライブの準備なり何なりといろいろあって、ぺこらにとっては相変わらず多忙な日々が続くのだろう。
喉の調子も今後どう転ぶのかわからない。
だが、ぺこらの世界一への挑戦はまだまだ続く。
この記事を読んだ皆さんが、ぺこらの配信をリアルタイムで視聴することで、ぺこらに力を与えていただけたら幸いである。