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ぺこらの挑戦#43 双貌

【注意】本稿は筆者の独断と偏見に基づく何ら根拠のない憶測である。

全人類兎化計画を引っ提げて年明けから怒涛の快進撃を見せた兎田ぺこらであったが、2月も引き続き好調だ。
STREAMS CHARTS発表のデータによると、Gaming VTuberカテゴリにおける2月の視聴時間もトップを記録した。

STREAMS CHARTS - Large Database of VTubers on Streams Charts(2023-03-08)より

YouTubeのグルグル問題に悩まされながらも、Happy Game、ヒトカラ、Dark and Darker、ホグワーツレガシー、スーパーマリオランド、キャサリンフルボディ、ソウルキャリバー6とさまざまなゲームに挑戦。
特にキッズチャンネルらしからぬセンシティブな香りのするキャサリンフルボディや、リスナーの個性的なキャラクリが楽しいソウルキャリバー6などのチョイスは珍しいとリスナーを驚かせた。
一番の話題はマイクラホロ鯖にまた活気が戻って来たことだろう。ぺこらもぺこらタワーという個性的な建築を披露し、ホロメンとも積極的に絡むことによってリスナーを大いに楽しませてくれた。

配信内訳(2023-02-01~2023-02-15)
配信内訳(2023-02-16~2023-02-28)

1月の活躍があまりにも派手だったため、2月は若干おとなし目の印象を受けがちであるが、それは大型企画が1月に集中していたためであり、実は配信頻度も配信時間も2月の方が上回っている。
3月18日、19日の全体ライブが迫る中でいろいろと多忙であったはずだが、その2月に2日しか休まずにバラエティに富んだ内容となるよう工夫しながら平均3時間を超える配信を続けていたのだから、むしろ驚異的であるとさえ言えるだろう。

毎回、全体ライブなどのイベントが近づくたびに思うのだが、ホロライブの知名度が上がっていくにつけ、アイドルとストリーマーという二面性を持つホロメンのストリーマーとしての側面が圧迫されていくように感じられる。
特にストリーマーとしての側面が強いぺこらを推しているからこそより強く感じるのかもしてないが、アイドルとしての認知度が高まりさまざまな仕事が増えていくのに比例して、ストリーマーとして配信準備に費やされる時間が削られていくのではないか、そういった印象を受けるのだ。

配信の裏作業をしっかりとやることが多いぺこらは、特に影響を受けやすいように思われる。
例えば2021年11月の三期生ライブの直前。
当時女性ストリーマー世界一へのチャレンジを公言して配信に注力していたぺこらであったが、10月11月の配信時間はそれまでより20時間も落ち込み、継続的に配信していたRPGの他は、Getting Over It、スマブラ、リズム天国、スリザリオ、フォールガイズなど準備に大量のリソースを必要としないものを選択することで配信頻度を維持するといった工夫・努力が必要だった。

それをどう思うかは当の本人次第なのだから筆者ごときが口を出す筋合いではないのだが、ホロライブの営業戦略として一人でアイドルとストリーマーを兼任するという両輪体制を維持するかどうか再検討の時期が来ているように思う。
アイドルとストリーマーという双貌は、ホロメン個人の認知度を上げる場面においては大いに有用であると思うのだが、箱としてのリスナーが飽和状態に達しクローズ化が進行しつつある現状を踏まえ、ホロメン個人への負担の大きさを考慮すると、今後は一人でアイドルとストリーマーを兼任するよりも分業体制にして効率化を図るなどの手立ても必要になるのかもしれない。

いずれにしても、運営サイドには、ホロメン個人への負担が極力少なく配信を継続できるような体制を構築していただけたら幸いである。