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ぺこらの挑戦#34 トップランナー

【注意】本稿は筆者の独断と偏見に基づく何ら根拠のない憶測である。

2022年第2四半期の女性ストリーマー視聴時間ランキングがStreamHatchet社より発表された。今回は、さくらみこが世界三位、兎田ぺこらは世界五位となった。

Strteam Hatchet社「VIDEO GAME STREAMING TREND」より引用

ただし、StreamHatchet社のランキングと統計の信頼度には疑念が拭いきれない。ぺこらの視聴時間は相変わらず少ないし、そのことに対する指摘にも一切回答がなされていない。更に第2四半期では、大空スバル、博衣こよりの両名が、ランクインすべき数値を記録しているのにランクインしていないという不備がある。(下記Holoデータ分析氏のツイートを参照)

いずれにしても、声帯結節で1ヶ月配信を休んだにも拘わらず、世界五位にランクインしたぺこらの実力が光る。特に配信休止から復帰後の同時接続数は、休止前の倍近い数値を記録しており(もう1ヶ月半継続しているので、復帰バフではあり得ない)、ぺこらが大きくスケールアップして戻ってきたことを改めて実感させられた。

HoloStats及びVSTATSより独自に集計

この7月にはぺこらの三周年記念ライブがあり、夏をテーマにしたメドレーやプレ企画としてのコラボウイークなど、今までにない新趣向を取り入れた個性的な演出で大いにリスナーを楽しませてくれた。
目新しいものをいち早く見つけてきて先頭を切って実行するというぺこらの情報収集力、構想力、企画力、実行力のいずれも見事というべきだし、日頃から配信でいかに楽しませるかということを恒常的に考えていなければ思いつかないことであろう。
リスナーを楽しませるために常に全力を尽くしているからこそ、現在のVTuber界のトップランナーの一人として先陣を切って走り続けることができるのだろうし、その情熱が見えないパワーとなって伝わり、リスナーの心を捕えるのだろうと思う。

ところで、コラボウイーク中の配信で、ぺこらのしゃくれがかわいかったUNOの配信を見ていて思ったことがある。(先に注意喚起しておくが、この先はメタい話になるので、そういう話を好まない方は読み飛ばしていただきたい。)

恥ずかしかった話をするという罰ゲームで、獅白ぼたんがポルカの話は生々しい、という発言をしたときにはっと思い至った。
ホロライブ型のVTuberは人であって人でない不思議な存在、ファンタジー(特に三期生はファンタジーがテーマ)であり、そこに生々しい現実を持ち込むことは無粋なことなのではないかと(最初から誰もがそのように思っているのかもしれないが)今更ながらではあるが思ったのだ。
そういえばぺこらは初期においては意識してプライベートな話はしないようにしていたと語っていたが、それもファンタジーに現実の生臭さを持ち込みたくないという思いからだったのだろう。
筆者は、ぺこらの「顔バレして夢を壊したくない」という発言の意味がよくわからず、顔がバレても問題ないじゃないかと思っていたのだが、VTuberの中の人の顔というのは最も現実の生臭さを運んで来るものであるから、それが見えてしまうことはVTuberのファンタジー性を破壊してしまうことなのではないかと遅ればせながら気づいた。
筆者は、ホロライブ型のVTuberのことを肉体を持った人間とほぼ同一視していたので、VTuberの持つファンタジー性と言うものを失念していたのだ。

しかし、VTuberというもののありかたを誰かが決めたわけでもなく、ぺこらもまた手探りでここまで歩んできたことだろうと思う。
そして最近のホロライブ型のVTuberは、時間を重ねるごとにだんだんとそのあり方が変化してきているようにも思えるのだ。
例えば最近のぺこらは、買ってきたものや食べて来たもの、その日のやったことの話をする。飼っているペットの話をし写真まで見せる。
そのように現実を持ち込んでももはやVTuberのファンタジー性は壊れることがないほど定着しているということなのか?いや、もはやファンタジー性は「設定」という名で冗談にされるほど形骸化してしまったのではないか?
現在のホロライブ型VTuberに求められているものは、ファンタジー性よりも人間性だということなのだろうか?
このあたりは個人的に面白いテーマであり、今後も継続して観察したり考察したりしてみたいと思う。

話は変わるが、最後に一つ、最近の傾向について不満を述べておきたい。
それはぺこーら構文(実に不愉快な表現だ)を無神経に擦るホロリスが散見されるようになったということだ。
この構文について語るのも不快だが、大別すると感謝構文と告白構文の二種類がある。
そもそも、どちらの構文も野うさぎを侮辱することによって間接的にぺこらに精神的苦痛を与えることを目的としてアンチによって拡散され、お調子者の手によって玩具にされることで一層広まってしまったものだ。
感謝構文の際、ぺこらは自分のリスナーを攻撃されるのは我慢がならないと激怒した。告白構文の際は、精神的苦痛のあまり一定期間エゴサすることができなくなってしまった。
このような背景を知ってもなお擦ることができるか?自分の推しが同じ目にあったらどう思うか?
クリスマスの件についても同様。本人が酔った勢いで配信で触れたからといって、それをネタとして擦ることが許容されたわけでも公認されたわけでもない。
いずれにしても、仲間を侮辱し、推しを攻撃するがごとき文言を無神経にも擦るホロリスが存在することは非常に残念であり、大いに不快でもある。
ここで不満を述べたところで、そういうお調子者には届くことはなさそうだが、他人の不快感を刺激する振る舞いに関して想像力に欠ける輩が多いのには正直うんざりだ。

最後は文句たらたらになってしまったが、要するに推しがつまらないことに煩わされずに活動に集中できる環境を皆が協力して作り上げていけたらいいな、ということだ。