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ぺこらの挑戦#14 戦略の転換

【注意】本稿は筆者の独断と偏見に基づく何ら根拠のない憶測である。

兎田ぺこらは、女性ストリーマー世界一をつかむため、夏休みの期間を利用して、複数回行動により配信時間を増やすことにチャレンジした。しかし、このチャレンジによって見えてきたのは、配信に費やすことができる時間の物理的な限界だったように思える。複数回行動によって7月後半から8月前半の配信時間は大きく伸びたが、それでも8月の着地予想は、GW企画のあった5月の配信時間とほぼ同程度と予想され、夏休み特大企画が今年一番となるような突出した成果をあげるというところまではいかないだろう。

ご承知の通り、ぺこらはタレントとライバーの二足のわらじを履いており、タレントとしての仕事にも時間を割かなければならない。タレント業の方が忙しくなればなるほど、複数回行動による配信が困難になってしまい、配信時間を思ったように伸ばすことができなくなってしまう。今回の夏休み特大企画においても、アイデアはたくさんあるものの、多忙のためにそれを実施する時間が物理的に取れないように見える。ぺこら本人も配信の中で、手をつけられていない企画はのんびりとやっていく、という主旨のことを語っていた。

そういった状況を分析した結果、ぺこらは女性ストリーマーランク上位者との差をこの夏に一気に詰めようとする戦略から、もう少し時間をかけて長期的に攻略していく戦略に切り替えたのではないか、と筆者は見ている。その長期戦の中で重要な役割を担うのが無言配信だろう。なぜなら、無言配信に一度チャレンジしてうまくいかなかったにもかかわらず、ぺこらはまだ無言配信にこだわっているからだ。

ぺこらは「無言配信」と言っているが、ぺこらがこれまでに無言配信について語ったことから推測するに、その実は「作業配信」であり、最終的に帰着する形としては、日ごろ配信外で行っている裏作業をそのまま垂れ流す形で配信する、というものを想定しているのではないだろうか。このような形での配信であれば、配信のための事前準備がほとんど必要ない、あまり話さなければ配信が長時間になったとしても喉への負担も少ない、そして何よりも配信のための時間を新たに捻出する必要がない、といった多くのメリットがあると考えられるからだ。

単純に複数回行動を連続するゴリ押しでは、スケジュール的に複数回行動ができないときに配信時間が伸びない。そこで、無言作業配信の可能性をもう一度探ってみる、というのが筆者の予想である。Twitchで深夜にマイクラといったあたりが最もありそうな感じがするが、さてどうだろうか。いずれにしても、配信テストを行うのは三期生コラボが終わった後のことだろう。

コラボと言えば、7月8月あわせてここまで6回のコラボがあり、さらにこのあと8月22日にはぺこらが企画した三期生コラボが、また27日には大人数でのマリカコラボがある。ここに来てコラボに力を入れ出したようだが、これは世界一を狙う戦略の一環というよりは、もう一つの目標である登録者200万人を念頭に置いたものと見る。

ぺこらは登録者200万人、それもできれば年内に、という目標を掲げてきたが、実は150万人を超えたあたりから登録者数の増加が徐々に鈍化してきている。それまで年内ぎりぎりで200万人到達ペースだったが、現在のペースだと200万人到達は来年2月頃となる見込みである。ぺこらは当然こういったことは把握済みなので、テコ入れの一つとしてコラボによる箱内営業を強化してきている可能性はある。ぺこらが種まきと称していたマイメロのモノマネもその延長線上にあるものだろう。

この夏休みが終わった後には、またいろいろと新たな動きがありそうな気がする。楽しみの種は尽きない。