見出し画像

ぺこらの挑戦#24 Start Over

【注意】本稿は筆者の独断と偏見に基づく何ら根拠のない憶測である。

兎田ぺこらの2022年が始まった。ポケモンゆびをふる大会抽選回を皮切りにドラクエⅠクリア耐久、みっころね24時間への出演、福袋開封、常闇トワの記念ライブ出演(収録)、ポケモンゆびをふる大会主催と、ぺこらは年明け早々からフルスロットルのスタートダッシュを決めた。

年始恒例の大神ミオの占いによると、今年のぺこらの総合運は超大吉だが、運単体でみると悪く、実力勝負の年になるとのことだ。ミオの占いは「語尾ぺこ」を続けろという託宣を示してぺこらを導いた実績があるので、今年もこの占いの結果がぺこらの基本方針となるだろう。

マリカお正月カップでは惜しくも1点差でつよ杯進出を逃してしまったが、ぺこらはその後も精力的に配信を続け、自身の誕生日が近づいて来た。これまで、ぺこらにとって誕生日は鬼門であった。そしてまた今年も、誕生日の直前になって暗雲が垂れ込める。

1月10日、重大告知の文字が入ったサムネの配信枠が立った。この時点では誰もが、ついに生誕祭の告知か、とわくわくしていたことと思う。

ところが1時間後、待機所のサムネが重大告知の文字が入っていないものに差し替えられ、ぺこら本人からコメ欄に「ごめんね」の投稿があった。この日の配信でぺこらは涙を流し、誕生日当日の生誕祭開催が危うい状況にあることを語った。これには筆者も胸をしめつけられた。昨年の悪夢再びか、と見ていた誰もが覚悟したことと思う。ちなみに配信では、色違いメタモンは出現したものの、なかなか捕獲することができずにいる間に「わるあがき」で自滅されてしまい捕獲に失敗した。その後、何とか気を取り直して40連にチャレンジしたが、39連でストップしてしまうなど踏んだり蹴ったりの一日となった。

傷心のぺこらは、その日リスナーにすすめられたワンパンマンを読んで心の傷を癒した。

だが、翌11日一気に情勢は好転する。生誕祭が12日当日に配信できることになったのだ。ぺこらから送られてきた、何の衒いもない真心がこもったツイートには胸を打たれた。

そしてついに歓喜の生誕祭告知である。10日からわずか2日の間にこのようなドラマが生まれてしまうのは多分にご時世のせいもあるだろうが、ぺこらが何事もドラマティックにしてしまう属性を持っているのではないかと思うほど劇的な二転三転だった。

この直前のドタバタが結果的にはいいスパイスになって、筆者は生誕祭当日を通常の何倍もの喜びで迎えることができたように思う。更にうれしいことに、生誕祭直前になってYouTubeの同接バグもほぼ解消された。やはりぺこらは持っているとしか言いようがないだろう。

こうして、13万人を超える観客に見守られたぺこらは、ずっと心に思い描いていた通りの晴れの舞台で主役を演じることができたのである。この生誕祭ライブはアイドルとしてのぺこらの魅力にあふれた本当に素晴らしいライブだった。まだ見ていない方はぜひご覧いただきたい。

このライブのサブタイトルは「Start Over」。最初からやり直す、という意味があるそうだ。これに込められた意味はひとつではないだろうが、野うさぎの面々であればよくわかることだろう。

さて、話は変わるが、ぺこらは生誕祭前日のカウントダウン配信において、今年の目標を発表した。

今年の目標の中には、女性ストリーマー視聴時間ランキング世界一は入っていない。この目標は既にぺこらの中では役割を終えてしまったのだろうか?

ぺこらの昨年の動向を見ると、多忙になった第4四半期からはもう世界一とは言わなくなっていた。それまでぺこらは、世界一を取るために視聴時間を伸ばすことにチャレンジしていたが、多忙になって視聴時間を伸ばす余裕がなくなってしまったから、とりあえず翌年にまた再チャレンジするという形で持ち越したものと考えていたが、どうやら根本的にそういう考え方をしてはいなかったのではなかろうかと思い始めた。

そもそもぺこらの興味は、自分自身の能力を伸ばすこと、自分を磨く努力を継続することにあったのではないだろうか。視聴時間を伸ばすことにチャレンジしたのも、数字を直接的に追い求めることが目的だったわけではなく、そのチャレンジをすることによって得られるスキルの方が重要だったのかもしれない。世界一というのは、あくまでモチベーション維持のための道具であって、目的ではなかったのではないか、今はそんな気がしている。いや、ぺこらは最初からはっきりと言っていたではないか、モチベーションを維持するために目標が必要だと。つまりは筆者が世界一という称号と数字に目を取られて本質を見ていなかったということだろう。

世界一という称号は容易に得られるものではないだけに、非常に大きな影響力を持つものであると思う。だが、ぺこらにとっては、その称号を追い求める過程で得られるものの方が重要だったのであって、世界一という称号自体は二次的なものだったのではないだろうか。なぜなら、ぺこらは、この一年を通じての配信と、その集大成とも言える生誕祭で、さまざまな側面において大きく成長した姿を見せつけたからである。その成長はこれまで継続してきたチャレンジがもたらした果実であって、世界何位という称号がもたらした力ではない。

そして2022年はさらなる成長のために、より具体的な目標設定が行われた。ぺこらは目標設定にあたって、届きそうで届かないものがないか、と言っていた。その微妙な匙加減がモチベーション維持のための魔法なのだろうか。
世界一という目標が裏設定として残っているのか、それとももう役割を終えてしまったのかは、おいおい明らかになってくるだろう。ひとまずは2021年通年での女性ストリーマー視聴時間ランキングに対するぺこらの反応を見てみたいと思う。

StreamHatchet社の統計による2021年のぺこらの視聴時間は、実績に対して過少に見積もられている疑義が生じており、正直筆者もStreamHatchet社が発表する女性ストリーマー視聴時間ランキングを昨年のような情熱をもって追いかける気力が失せつつあることは認める。だが、おそらく近日中に発表されるであろう、2021年通年での女性ストリーマー視聴時間ランキングだけは知りたいと思う。昨年はすでにこの時期には発表されていたはずなのに、今年は何の音沙汰もないのが気になるが、あるいは指摘をうけた視聴時間の検証に時間を割いているのかもしれないので、何らかのアナウンスがあるのを期待して待ちたい。

2022年、更なる進化を遂げるためのぺこらの挑戦がまた始まる。今年は一体どんなぺこらストーリーを刻むのか、楽しみで仕方がない。